2007年から糸島に移り住み、思いを同じくする人たちと「としょかんのたね・二丈」を始め、志摩地区の「みんなの図書館つくろう会」、二丈深江地区の「糸島くらしと図書館」の人たちと共に、糸島のより良い図書館づくりを目指して活動してきた。「糸島の図書館は今、どうなっているのか」、糸島図書館事情を発信し、市民と共に育つ糸島市の図書館を考えていきたい。糸島市の図書館のあり方と深く関わる、隣接する福岡市や県内外の図書館についても共に考えていきます。
2021年12月31日金曜日
『生きるための図書館って何だろう』刊行のこと No.82(2022.2.23)
豊田市の図書館を考える市民の会が会〔以後、市民の会と表記〕としては2冊目となる冊子を発行された。タイトルは、
『5年間の市民活動で学んだこと―生きるための図書館って なんだろう アーサー・ビナード氏講演録 & 才津原哲弘氏インタビュー』(2021年10月10日 第1刷、11月23日 2刷)。市民の会の活動がどのようにして始まったか。どのような思い、考えのもとに市民一人ひとりの活動が行われているか。そのことがまっすぐに伝わってくる「はじめに」(「振り返って、今」)と「編集後記」を引用させていただこう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー振り返って、今 代表 杉本 はるみーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「豊田市の図書館を考える市民の会」が活動を始めて1年後の2017年6月、豊田市中央図書館の運営が指定管理者に移行される過程、市行政の対応、私たちの活動経緯を広く皆さんに知っていただこうと、冊子『まっすぐな目で見るということ』を
発行しました。そして、4年経った今、2021年10月、再び冊子『生きるための図書館ってなんだろう』を発行することができました。今回の冊子では、アーサー・ビナード氏の講演録と才津原哲弘へのインタビューを掲載しました。それぞれ、お二人を目の前にしてお聞きしたお話は、内容のみならず、声も立ち姿も、ともに今でも頭の中にはっきり映像として残っています。
思えば、発足当初、ただ「図書館は直営で!」との思いで、指定管理者制度の言葉も知らなければ内容も分からないところからのスタートでした。しかし幸いにも会発足の当初から、すばらしい講師の先生方に恵まれ、指定管理者制度のことのみならず、図書館とは何なのかということのほか、たくさんのことを学ばせていただき、ご支援をいただきました。この冊子の表紙にあるように「~5年間の市民活動で学んだこと~」は会員みんなの総意です。
残念ながら、行政に豊田市中央図書館の指定管理者制度についての意見や要望を伝えたくてもその壁は厚く、また、広く市民の皆さんに私たちの活動への理解や教官を得るような活動にまでは広げていけませんでした。でも、豊田市の市民として「図書館をがもっと身近にあったらいいのに」という当たり前の生活感覚や、「図書館政策をもっと生きたものに」という思いは揺るぐものではありません。
豊田市は、「SDGs未来都市」を宣言しています。市民ひとり一人が自分事として17の目標に、できることから取り組む事が呼びかけられています。【4.すべての人々に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する】は正に私たちの活動に繋がるターゲット。この広い市域の誰もが取り残されることなく図書館の恩恵にあずかれる日が来ることを願って、これからも一歩いっぽ、歩んで行こうと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーー編集後記 豊田市の図書館を考える市民の会 副代表 竹内純子ーーーーー
「ビナードさんと才津原さんのお話をたくさんの人に届けたい」という願いがようやく叶いました。冊子の感性を、今、心から嬉しく思っています。お二人の講演会から随分と年月が過ぎてしまいましたが、今回あらためて私たちのこれまでの活動を振り返ることができました。
目に見える大きな成果を残せなかったとしても、なぜ活動するのか、何をめざすのか、という大事な根っこの部分は、時間の経過とともに会員の共通理解となり、太く育ってきました。私たちのような小さな会にとって、それはなにより大切なことだったと思います。冊子を作る過程で、ビナードさんと才津原さんの原稿を何度も読み返しました。読むたびに新しい気づきがありました。この先もまた新たに気づくことがあるだろうと思います。お二人の言葉は、私たちの活動への力強い励ましにもなりました。
なにか違うと感じたら、その違和感を持ち続け、みんなで学び、あきらめずにできることから行動していく―これからも
そういう会でありたいと思っています。冊子が完成するまでにい、たくさんの人に協力していただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。
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豊田市の図書館サービスの現状、地域の特徴や課題をグラフで鮮やかに可視化した大変な労作の「目で見る豊田市の図書館サービス」や市民の会から市議会に提出した陳情書や請願書、そして市民の会の活動記録が記載された「資料」集は、各地で図書館づくりや図書館の充実に向けて取りくんでいる方たちの活動に参考になるものと思わます。以下に目次。
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―目次―
☆目次ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆アーサー・ビナード氏 講演録 『絵本の向こうに、日本が見える―アメリカ生まれの詩人が この国のこれかれから を語りますーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
☆才津原哲弘氏 インタビュー記録 『図書館の発見をめぐって―豊田市の図書館の今とこれからを考える、町田市立図書館と比較してーーーーーーーーーーーーーーーー
☆目で見る豊田市の図書館サービス・・・中学校区別人口、サービスポイント図書コーナー面積、蔵書冊数、貸出冊数、
貸出利用者数、リクエスト数
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☆資料ーーーーー
・豊田市の図書館を考える市民の会 活動記録ーーー
・豊田市中央図書館の新型コロナウィルス感染症拡大予防対策ーーーー
・豊田市議会提出 陳情書ー
・会報ーー
・会則・会員募集ーー
☆編集後記ーーー
☆会員メッセージーーー
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「会員メッセージ」の一人一人の声がいい・・
ひとひとりの心から生まれる声のちから・・
市民一人一人が思いを語る
夢と希望をかたる ・・
ひとりひとりの思いのふかさ たしかさ そして豊かさ・・
11人の声が ひびきあうと さらに夢がひろがる ・
「オアシスみたいな図書館にしたいね」とのメッセージの声の末尾には、
「夢は語り合うことにより、現実のものとなる みなさん大いに夢を語り合いましょう」とありました。
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すてきな表紙のイラストは梅村展子さん。冊子ご希望の方は下記の所にご連絡を。ーーーーーーーーーーーーーーーーー
豊田市の図書館を考える市民の会 代表 杉本はるみ:事務局 ☎ 090-7953-9078 / 090-4445-9598
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