2007年から糸島に移り住み、思いを同じくする人たちと「としょかんのたね・二丈」を始め、志摩地区の「みんなの図書館つくろう会」、二丈深江地区の「糸島くらしと図書館」の人たちと共に、糸島のより良い図書館づくりを目指して活動してきた。「糸島の図書館は今、どうなっているのか」、糸島図書館事情を発信し、市民と共に育つ糸島市の図書館を考えていきたい。糸島市の図書館のあり方と深く関わる、隣接する福岡市や県内外の図書館についても共に考えていきます。
2021年1月30日土曜日
猿がきた そして大きな鳥が 家のまわり 田んぼのまわり No.62
猿がきた そして大きな鳥が
「あっ サル」
室内にいた家人の目の前を猿がかけぬけた。サルが駆けて行った家の西側の何本かの
果樹が植わっているところを、西側の窓からみると、夏ミカンの木の枝の下側が揺れ
ている。玄関をでてそっと近づくと、一匹の猿が気配を察したのか、すぐににげ出した。
リビングにもどり、ベランダの先をみるとサルが夏ミカンを食べている。おいしそう。
食べ残しを手に動きだす。東側の細い坂道をなんども立ち止まり、こちらをふりかえり
ながら歩いて降りていった。
家に帰ると、「わー、サルがいっぱい」と家人。
私の目には、家の南側の燐家の広い畑の中を走り、斜面をかけのぼっていく数匹のサル
しか見えなかったのだが、その畑の先の栗の木の下に20匹はいたという。私が見つけ
る前に姿を隠してしまった。餌を求めて集団で移動しているのだ。この時期、これだけ
のサルたちの餌を見つけるのはとてもきびしいことだと思われる。
田んぼの作業
一昨年の12月、市役所に申しこんでいた、猪防止用の鉄の柵が1月7日に届いた。その日
は雪の降る寒い日だった。私の車には入らず、波多江さんから軽トラをお借りして運ん
だ。数日後、田んぼの周りにとりつける作業を始めた。朝はやく犬を散歩されている近
所の農家の福島さんが、取り付けの要領を教えにわざわざ来てくださった。支柱にたて
た鉄の棒を細い針金で巻き付ける時に道具があり、持ってきて貸してくださった上、そ
の使い方の実技指導。また、鉄柵の組み合わせ方などを教えていただいた。何枚かの鉄
柵を一緒にたてて帰っていかれた。ほんとうにありがたいことだ。
最初の作業は、65枚の鉄柵(H120×W200㎝)と鉄の支柱(169㎝)と留め金を設置す
る場所に置いていく。数時間かかった。
それから草刈り
数日後、天気のよい日に、鉄柵を立てるあたりの草を草刈り機で刈る。
1月17日(日)鉄柵を立てる位置に、鉄柵、支柱、留め金をおいていく。(14:30~16:30)
1月22日(金)鉄柵と支柱を立てる(12:10~17:20)
猿がきたのは、この作業の合間、昼食に帰った時だった。
1月27日(水)鉄柵と支柱を針金で結束する。留め金をうつ。(9:30~13:30)
細い針金を結束する道具を福島さんからお借りする。このような道具が
作られていることに驚く。
鶴がきた 1月29日
昼前、リビングにいた時、田んぼに4羽、大きな鳥が降り立った。何年かま前、
コウノトリが数羽やってきたことがあり、てっきりコウウノトリではないかと思い足を潜めて
田んぼに向かった。ゆっくり近づいて行ったが、7羽が目にはいるやいなや鳥たちはすぐに飛
び立ってしまった。高く舞い上がり西の海の方へとんでいく。3羽と5羽がひとかたまりで。
急いでカメラを向ける。飛ぶ姿に瞬時、言葉を失う。
コウノトリが来た時、教えてくださった下村さんに報告にいくと、すでに知っておられた。
マナヅルだとのこと、昨日から13羽が近くの堤の池にきているとのことだった。
2021年1月23日土曜日
年のはじめに ごあいさつ No.61
あけましておめでとうございます 2021年 春
新しい年のはじまりどのようにお迎えでしょうか。
糸島に住み始めた2007年から始めた米作りは昨年で14回目となりま
したが、昨年は夏の長雨とはじめてウンカの被害に見舞われました。
近所の農家の方の話では、収穫は例年の3分の2位とのことでした。
「お宅は農薬もやっていないのによく育っているね」と言われまし
たが、ウンカの被害(約50㎡)はあったものの、昨年の6割増しの
実りを授かりました。これは田植えをこれまでで一番早く終えたか
らではないかと思います。と言っても実は世間並みの時期でしたの
で、いかにこれまで滅茶苦茶であったかということでもあります。
自然農は天地、自然の声をよく見聞きして、その声に即して行うこ
とを体感しました。
コロナ禍の中で、いくつもの出会いの時が取りやめになりました。
あらためて日々の一つひとつの出会いの大切さ、ありがたさを痛感し
ています。出会えなかった出会いを思うことしきりです。
昨年は人との出会いとともに本との出会いの時でもあったように
思います。1冊の本との出会いから次々に広がる出会い(亡き人、未
知の人)との。
【『知らなかった、ぼくらの戦争』アーサー・ビナード、小学館:
23人の語り部の驚くばかりの体験と歩み;著者の歩みと出会い;
木島始→菅原克己『遠い城』・(飯田進)→「げんげ忌」小沢信男
『捨身なひと』『通り過ぎた人々』→『「新日本文学」の60年』
「六十年近くの読者として」鶴見俊輔さんダ・・】アーサーさんと
その本から、佐賀の三瀬村の山中での2か月に1度の6人での読書会が
始まったのも思いもよらぬことでした。
itokazedayori@gmail.com ブログ: www.kazedayori.jp
昨年、出会った本から
1.『絵が語る八重山の戦争 郷土の眼と記憶』潮平正道(南山舎)。
1933年石垣島生まれの画家が75年前、少年の目で見た八重山の戦争を
描く。戦争の本当の苦しさ悲しさを伝える一枚一枚の絵が語るものに
言葉を失う。著者の目に焼きつけられた国民学校3年生のころから旧
制中学校1年生までの記憶が読者の眼前に現出。
2.『原爆投下部隊 第509混成群団と原爆・パンプキン』工藤洋三、
金子力 共著 発行は2人の著者。
『知らなかった、ぼくらの戦争』で驚くばかりの著者の活動を知る。
アーサー・ビナードさんにとって「歴史認識が変わる本」であった由。
糸島市の図書館でリクエストし、愛知県図書館から借り受け。『遠い
城』(西田書店)と共に。
3.『魂の邂逅 石牟礼道子と渡辺京二』米本浩二 新潮社:
『評伝石牟礼道子』についで書かれるべき待望の書。二人の長く深い
道行きと,石牟礼さん逝ってなお石牟礼さんと伴に歩み続ける渡辺氏
を鮮やかに描出。何という出会いだろう。
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