2022年9月18日日曜日

驚くばかりの ”ひょうたんランプ展〝 No.95

”どこにでもありそうな景色を描く女 ひとみ”さんの作品展 9月26日まで。 自宅から歩いて5分、龍国寺を訪ねたら、ほんとうにびっくりする展示が行われていた。 ひとみさんの絵を初めてみたのは1年前、龍国寺でだった。描かれている絵に驚いた。そこにある絵で ひとみさんが最初に描かれた絵は、私の家から坂道を降りて数分の所、小さな古墳の側の路から前方に 広がる田んぼと空、私が出かける時は必ずその路を通り、目にする、目にとびこんでくる光景が描かれ ていた。まさに”どこにでもある景色”が、私がはじめて目にする世界としてそこにあった。田んぼも わきたつような雲の様子も、ふだん見るともなく見ていた世界なのに、そこにあるのは目に映るものを 写真に写るように撮ったものではなく、田んぼの水面の光、雲間の光からは生きている世界、宇宙とい うか、いのちの世界がそこにあるように感じられ、なにか天と地から歌がきこえてくるかのようだった。 (あとから頭をよぎったのは随筆家岡部伊都子さんの”一刻一刻”というコトバだった。)ーーー さらに驚いたのは、その時、ひろみさんの絵は描き始めて1年ばかりのものだとお聞きしたことだ。1年 にして、このような絵が描かれるとは。ーーーーーー それから1年後、一枚一枚、一作一作、心を吸い込まれるような作品が展示された本堂の奥の一室に 明かりをけした暗い小さな部屋にそれはあった。ひとみさんが、一つひとつ形のちがうひょうたんに 描かれた作品が、一つひとつひょうたんの中の灯りを灯すごとに、一つひとつ絵と言うより、いのち というか、宇宙というか、コスモスやリンドウ、月下美人や月や星座が現れて来て、傍らで話してく ださるひとみさんのお話、言葉をきいていると、思わず宮澤賢治さんに見せてあげたいですね、との 言葉が口をついてでた。何とも天からの声が聴こえるような不思議なひとときだった。 部屋を出て、ひとみさんの言葉が記された柱の前に置かれた、私の手のひらにのせられる小さな小さ な作品、そこに広がるどこまでも広く深い世界と再び対面した。ーーーーーー 家に帰りつくと、副住職(若和尚と私は読んでいる)の甘蔗健仁さんから、このたびのお寺での展示 の懇切な案内がメールで届いていた。ーーーーーーーー  幻想的な「ひょうたんランプの世界」 ~カラヴィンカ龍石/どこにでもありそうな景色を描く女 ひとみ~ーーーーーーーーーーー 展示期間9月17日(土)~26日(月)9時~17時まで 会場・・・龍国寺(糸島市二丈波呂474)ーーーーーー 予約は必要ありません。23日∼25日はお彼岸で混雑が予想されます。乗り合わせをおねがいします。ーー (健仁さんのご説明)ーーーーー ①【カラヴィンカさんのひょうたんランプ】ーーーーーーー  石器時代から道具として活用し、人類最古の栽培植物とされる「ひょうたん」。タオイズムでは ”人間と自然”の調和の象徴とされています。この多忙な現代にひょうたんのある生活を提案しています。 〔そういえば、ひとみさんのお話をお聞きしているとき、カラヴィンカさん作のひょうたんステレオ?から 静かな音楽が流れ続けていた。〕ーーーーーーーーーーーーーーーーーー ②【ひとみさんのひょうたん絵画】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ひとみさんの絵には展示会を観に行く度に驚かされますが、今回は世にも美しい『ひょうたん絵画』を展示 いただきます。ーーーーーーー「ひょうたん絵画は日々描いていくなかで学んだことや描くことを通して頂 いたご縁など色々奇跡が重なって生まれた作品です。」とひとみさんは話されます。ーーーーーーー 〈注意〉23日(金)秋分の日は檀家の方のお参りが大変多いと予想されますので、一般の方は午前中は 10時まで、午後は16時以降にご来場ください。どうぞよろしくお願いいたします。ーーーーーーー 必見です‼どうぞ、ひょうたんランプの世界へ

2022年9月15日木曜日

森崎和江さん 追悼展のお知らせ No.94

本年6月15日に、満95歳で逝去された森崎和江さんの追悼展「森崎和江さんからの贈りもの」 のご案内です。---------    森崎和江さんからの贈りもの  ー追悼展ー--------------------------------------------- 2022年6月15日、満95歳で逝去された森崎和江さん(1927ー2022) は、一人ひとりの読者に心深く刻まれるものを手渡されてきた方です。 森崎さんが歩んでこられた道から生まれ紡ぎだされた言葉、生き方から 読者一人ひとりがどんなに心凛とする、そして心温かくなるものを手渡さ れてきたかを思います。森崎さんから手渡されてきたもの、森崎さんから の贈りものを、あらためて静かに想う小さな場をと考えています。 ・森崎さんのご本と写真の展示と「森崎さんを語る」お話。------ ★展示 2022年9月1日(木)~10月31日(月) ポートレート:松崎佐奈恵さん 4点-------- ----------★お話 2022年10月12日(水)18時30分~20時頃-------------------------------------------------------- ---------- ★場所 龍国寺     〒819-1626 糸島市二丈波呂474     Tel 092-325-0585  Fax 325-0948     ryukokuji@jyno.ocn.ne.jp   (問合せ・・・才津原 Tel090-5045-2559)     メール:itokazedayori@gmail.com     ブログ「図書館の風」www.kazedayori.jp     (同No.91は、「森崎和江さん 悼詞」) 追記 1.9月10日、西南大学で行われた森崎和江さん追悼のイベントの会場で上野朱さんにお会いした。糸島、龍国寺での  森崎さんの追悼展のことをお伝えしたら、すぐにバッグから数枚の写真をとりだされた。そして松崎佐奈恵さんを紹  介してくださった。さっそくお寺の会場の一画に松崎さん撮影の写真を展示することができた。ーーーーー 2.上野朱さんからのもう一つの思いもよらない贈り物は、『アルテリ』14号(アルテリ編集室発行、橙書店内)を  いただいたことだった。最近の毎日新聞の土曜日の書評欄に新刊の14号に、「石牟礼道子資料保存会」【この会に  は友人で、かつては大牟田市立図書館の職員だった大原俊秀さんが参加して活動している。大原さんは、その  元で共に働いた小柳屯(たむろ)さん(1930―2021・福岡県内の当時の図書会員にとっては福岡県の図書館の活動の  歴史の体現者、実践者とでもいうべき人。大原さんは、小柳さんの『木造図書館の時代・「中小レポート」前後の ことを中心に』と『小柳屯 図書館関係レポート1956∼1995』(いずれも石風社、1999年)お発行に「図  書館問題研究開福岡支部出版委員会編の中心的役割、ほとんど大原さんが編者としての仕事をされたのではないかと  思っている。彼は退職後は三池資料の膨大の資料の整理、出版にも関わっている。】が整理して いる石牟礼さんの  遺品のなかに、森崎さんが石牟礼さんに宛てた書簡類が複数残っていて、ご遺族の了解を得て、2人の交流が伝わって  くる書簡の一部を掲載するというのだ。「風信子(ヒアシンス)文庫)から本の出前をしている前原にあるブックカ  フェ「ノドカフェ」では、熊本の橙書店から本の取り寄せをしていたので、そこから買おうと連絡したところ、現在は  取り扱っていないとのこと。『アルテリ』をおいてある書店は福岡市内でも限られているため、どうしようかと考えて  いたところだったので驚いてしまった。私がまだ14号を入手していないことを伝えると、上野さんは「自分はもう読み  ましたから」と、その大切な一冊をプレゼントしてくださったのだ。14号には森崎さんの書簡の他に「石牟礼道子さん  の日録」、「渡辺京二・日記抄」、渡辺さんと坂口恭平さんの「アルテリ対談」、池澤夏樹、田尻久子、町田康ほか、  目にしたい文章が目白押しで、何とも大切な一冊だと思われた。 3.後日、40年来の友人で写真家で、私が住む二丈のある公民館の写真教室の先生でもある吉住美昭さんから電話があり、  龍国寺での追悼展のご案内をしたら、昔たしか森崎さんの画集の撮影をしたことがあると言う。よくよくお聞きすると、  石風社から1986年(26年前だ!)に出版された『インドの風の中で』(スケッチ・文 ・森崎和江)だった。1977年  12月に、当時50歳の森崎さんが、インド仏蹟めぐりという観光旅行をされた時の短い旅の記録。帯には「インドへの  短い旅行のなかで描かれた22葉のスケッチとインドの風をつたえる」とある。発行者であり、多分、編者でもある  福元満治さんの文だと思われる。ーーーーーー  本書の末尾には「本書に収められたスケッチは全て原寸です。二点(かって栄えた都・ベナレス)を除き、彩色され  たスケッチはからーで、単色のものはモノクロで印刷しました。」とある。ーーー  電話口での吉住さんお言葉、「そう言えば、森崎さんから(写真を撮った)お礼の葉書を頂いていたなぁ、どこにい  ったか、すぐには見つからないけど。」(9月17日、記)

2022年8月31日水曜日

「図書館は人々の共有財産です」〈岸本聡子杉並区長独占告白〉 No.93

ふだん利用している地域の図書館では週刊誌は2誌しかなく月刊誌も少ない。また私の生活圏には本屋さんがないため、 私は週1回は買い出しに出かけるお店(車で10分)や、その帰途たまに立ち寄るコンビニなどで雑誌に目を通している。 8月26日だったか、ある週刊誌を見ていて、思わず、「そうだ」と、その言葉に眼をとめていた。ーー 「図書館は共有財産です。」、  「図書館をどう扱うかは自治体のリトマス試験紙です。」 『サンデー毎日』9月4日号だった。116、117頁、2頁の誌面。大きな縦の見出しで、 「無作為で選んだ市民と対話集会続ける」、また、上段の横書きの中見出しには、 「岸本聡子杉並区長が独占告白」とある。 「公共政策のスペシャリスト」の肩書の右側に本人の写真、それに並んでもう一枚の写真が「公用車を使わず自転車通勤 する姿も話題に」との紹介記事とともに掲載されている。 ーーーーー リードの文章は、こうだ。ーーーーーーー 「6月の東京都杉並区長選で現職の田中良氏を破り、初当選を果たした岸本聡子区長(48)。出馬表明からわずか2か月 で臨んだ選挙戦で勝利を飾った。国政シンクタンクの元研究員が、地方自治で実現したい政治とは何かを聞いた。」ーー 「図書館は人々の共有財産」、「図書館をどう扱うかは自治体のリトマス試験紙」という言葉は、次のような記事のなかで でてくる。ーーーーーーー 「前職(欧州で約20年生活し、国際政策シンクタンクの研究員として各国の公共サービスの実態などを調査)の時は自身の 著書などで「コモン」の大切さを訴えてきた。コモンとは民主的に共有、管理されるべき社会の富だ。水道や鉄道、公園と いった社会的インフラ、報道や教育や病院、自然などの地球全体の環境までをも含んだ意味を持つ。」 「コモンの価値を、区民の日常生活にまで落とし込むことが大事です。 たとえば図書館は人々の共有財産です。具体的な建築物として人が集まる場所であり、知る権利を保障する社会インフラの 役割を持つ。図書館をどう扱うかは自治体のリトマス試験紙です。「パブリック図書館の奇跡」「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」などの素晴らしい映画がありますが、そこではスタッフは本の貸し出しだけでなく、講演会やパソコン 講座、就職支援プログラムも行う。そういう知の拠点としての文化的、社会福祉的な役割も担うのです。自治体の多くはこ れまで公的施設を削減するなどコスト重視でした。 でも区立施設や区の職員はコストではなく、杉並の財産なのです。 現在は、全国の自治体で運営の民営化が進むが、「コモン」を守るには公営であるべきだと言う。」 「大切なのは公共施設や公共サービスを杉並区の直営でやることです。民間委託だとお金がどう動き、使われたかがわかり づらい。限られた予算だからこそ大切に、透明性の高いやり方が必要です。」ーーーーーーー 「水道や鉄道、公園といった社会的インフラ、報道や教育や病院、自然などの地球全体の環境」は、人々の共有財産で、 「民主的に共有、管理されるべき社会の富だ」ということ。区(市)立施設や区(市)の職員はコストではなく、杉並( それぞれの市)の財産であるということ。図書館は市民の共有財産であること、まずこのことを心深く刻みたい。ーーー 117頁には「杉並区を民主主義の学校に」との見出しのもとに、岸本氏の政策集「さとこビジョン」が選挙中も区民の声を 反映する形でバージョンアップされてきたことが記されている。「そんな政策を通じて実現したいのが、『杉並区を民主主 義の」学校にする』ことだ」という。「海外で生活する中で、日本の政治に疑問を持つことも多かった。それがこの政策の 根幹になっている」と。「日本人はどうして”政治と生活は繋がりがない”と思いこまされているのかと、常々感じていま した。主権者教育を意図的にせず、国民に主権者であるとの感覚を持たせない、意図的な力が働いているとしか思えない。 その意識がないから投票にもいかないのでしょう。でもそのほうが、為政者にとっては都合がいい。市民と政治の関係性に おいて緊張関係を保つというその不断の努力を、権力側も市民側もしなければいけません。自分が選んだ議員を監視し続け るというのは、市民にとって権利であると同時に責任です。これをやらないと社会も劣化するし、民主主義も劣化してしまう。日本は世界的に見てもジェンダー後進国ですし、不平等がはびこっていますが、その理由はこういったところにあるのです」ーー(記事は鳥海美奈子記者)ーーーーーーーーーーーー 「図書館をどう扱わうかは自治体のリトマス試験紙」〈その自治体・行政の民主化度をはかるものさし〉、私の住む糸島市では、図書館はどう扱われているか、その観点からあらためて見てみよう。 当該雑誌「サンデー毎日」9月4日号を早速買って帰ったのだが、関心ある方はぜひ、図書館などで見ていただきたい。ーー 追記1.新聞の書評に。ーーー  実は「サンデー毎日」9月4日号を手にした1週間前の8月26日(土)の毎日新聞朝刊の書評欄の「話題の本」で、和田静香という人の書評を読み、図書館でまずリクエストをしようと思っていた。『私がつかんだコモンと民主主義』岸本聡子)、本の表紙の写真が載っていて、タイトルの横には、「日本人女性移民、ヨーロッパのNGOで働く」とあった。ーーー 「6月にわずか187票差で現職を破って東京・杉並区長となった岸本聡子さんによる、自身の半生を綴ったエッセイ『私がつかんだコモンと民主主義』(晶文社・1760円)を、夢中になって読んだ」が、書き出しだ。書評では図書館については何も 触れられてはいなかったが、まずはこの本を読んでみたいと思ったのだった。岸本さんのことは、それまでまったく知らず、 杉並区長に当選したばかりということも、本文で初めて知った。ーーー 追記2.そして8月25日、毎日新聞朝刊、1面下段の出版広告の右端の欄に『私がつかんだ・・・』の案内がでていた。 タイトルの上段に「8/20(土)毎日新聞の書評でさらに注目」とあり、タイトルの下には、重版決定 日本人女性移民 ヨーロッパのNGOで働く 杉並区初の女性区長による最新エッセイ! 世界とつながる 希望のポリティクスが ここにあるーーーーーーーーこの案内で2版が出ることを知る。すでに知る人ぞ知るで、かなり話題になっているのだと。ーー 著者の他の本を調べてみると。 1.『安易な民営化のつけはどこに、先進国に広がる再公営化の動き』(イマジン出版 2018.12)ーーー 2.『再公営化という選択:世界の民営化の失敗から学ぶ』岸本聡子編 山本太郎 2019.5ーーーー 3.『日本の水道をどうする!?〈民営化か公共の再生か〉』内田聖子編著 2019.8ーーーーー 4.『水道、再び公営化!欧州・水の闘いから日本が学ぶこと』(集英社新書 2020.3)ーーー 5.『ころな危機と未来の選択パンデミック・格差・気候危機への市民社会の提言』アジア太平洋資料センター編 コモンズ  2021.4ーーーーーーーーーーー 6.『最後の一滴まで/ヨーロッパの隠された水戦争」ヨルゴス・アヴゲロプロス監督。アジア太平洋資料センター 2019 ーーーーーーーーーーー 追記3.「図書館は人々の共有財産です」という言葉を見て、頭に浮かんだこと。2014年、糸島市に隣接する福岡市で起きたことを苦い思いで思いかえす。ーーーーーー 人口150万人を超える九州で最大の都市、福岡市で一番の繁華街は天神地区だ。その天神地区の西隣に大名地区がある。地下鉄 「天神駅」から歩いて10分足らず。大名地区は多数のセレクトショップや路面店、雑居ビルなどが所在する一方、かつてからの住宅地も残っていて、細く入り組んだ道路ともあいまって、天神地区とは異なった雰囲気を持つ。ーーーーー その地区に1987年(明治6年)に創設された大名小学校があったが、開校140周年を経て2014年(平成26)、児童の減少による都心部の小中学校の再編により廃校となった。この地区でのかけがえのない公有地をどうするか、福岡市の動きは素早かったと今にして思う。廃校3年後には「旧大名小学校跡地活用プラン(平成29年3月策定9月改訂)」をふまえ、跡地活用の事業者公募を実施。30年3月、優先交渉権者を決定。当時、新聞記事やテレビのニュースなどで、その動きを知ったとき、私は福岡市民ではないけれど、「図書館砂漠・・・福岡市」と思うしかない福岡市で、市民の図書館に向けてのきっかけ、その論議の端緒ともなればとも思ったのだが。そこで聞こえてきた計画のあらましを知って驚いた。ーーーーーー 「地域活動や災害時の避難場所の役割【カモフラージュの定番の言葉、本音は後段に】国家戦略特区による規制緩和などを活用した新たな空間と雇用を生み出す福岡市の取り組み「天神ビッグバン」の西のゲートを担う場所となる。故安部氏、麻生某氏、現・福岡市長にまっすぐつながる在りよう。一人の市民として、その時思ったのは、「そこは市民みんなの土地、140年にわたり地域みんなの場であった土地」であるのにという思いだった。いったんそれを手放してしまうと、とりかえすことが難しい。お金のことだけではない、街中にあって地域の人たちがホッとする場所、次の世代の人たちにも大切な場となるような、「地域みんなの場所」となるような場づくり、それに向けての市民の関わりを大切にした地域づくりが見えない中で。ーーーーそうして眼前に立ち現われてきたのは。(これから宣伝がなされることだろう⁉) 敷地面積約10,000㎡、建築面積約5,600㎡、延床約90,000㎡。2022年12月竣工(ホテルは来春)をめざし、「オフィス・ホテル棟」(地上25階、高さ111m)「コミュニティ棟」(地上11階、高さ46m)はすでに外観を完成している。 【「オフィスホテル棟」オフィス、3階、5~16階。ーーー  ホテル17階~24 階5,6なされる00㎡、50㎡以上の客室162室(計画では)。 【「コミュニティ棟」1階公民館、老人いこいの家、多目的空間。2階テナント。3階テナント、保育所。4階オフィス。   7~11階レジデンス(19戸)  【その他】 土地の所有者とされる福岡市(ほんとうは市民から委託されたもの)のやり方、その手法をしっかり目に刻むためにも、この事業を担った「大名プロジェクト特定目的会社」5社の名前を記録しておこう。  ・積水ハウス・西日本鉄道・西部ガス・西日本新聞社・福岡商事。    追記4. 2022年9月9日 『井上ひさし発掘エッセイ・セレクション/まるまる徹夜で読み通す]』(岩波書店 2022.7.14)を読んでいたら、著者が 書いた多数の推薦文の中から(この類のものが三百点弱確認)、百点を選んだ「推薦文百選」の章があった。その中に次の 一文があった。岸本さんの言葉とまっすぐ響きあう言葉。ーーーーーーーーーーーー 29 富塚三夫『国鉄再建への時刻表』 文化と文明は、人とモノの移動によって成り立つ。日本人の心を支え、移動をつかさどる大動脈を 国民が共有していることは大事である。国鉄は、公共の論理が尺度なのに、産業の論理だけ で分割してしまうのは疑問だ。                   (1982年10月 かんき出版/帯) 井上ひさしさんの声がきこえる。

2022年7月31日日曜日

うれしい小さな報告 中学校のノー(NO)部活動デー  No.92

糸島市の人口は103,172人(2022年4月)で、市内に市立中学校は6校(分校1,小学校16校)あります。 福岡市の西側に隣接する糸島市は2010年1月1日、前原市(当時の人口69,200人)、二丈町(13,400人)、 志摩町(17,700人)の1市2町の合併により新市となりました。中学校は前原地区に3校、二丈地区に2校、 志摩地区に1校です。(志摩には「姫島分校」もあります)ーーーーーー 私が住んでいる所の中学校は二丈地区の二丈中学校(生徒数225人)ですが、その隣に糸島市図書館二丈 館(以下、二丈館という)があります。これは、合併の翌年、2011年10月1日に、旧二丈町、志摩町の庁 舎の一画を改築して、それぞれ二丈館、糸島市図書館志摩館(以下、志摩館という)として開館したも のです。そのオープンに向けて、志摩の「みんな図書館つくろう会」や「としょかんのたね・二丈」、 「二丈としょかん倶楽部」、「糸島の図書館考える市民の会」などで連携して2008年以来、行政への 要望、議会での質疑を行ってきました。ーーーーー つまり二丈中学校の隣に糸島市の図書館の分館である二丈館ができて12年になるのです。私は二丈館には 開館以来、週に1,2回は利用しています。ほとんどがリクエストした本を借りるためです。あらためて 思うと不思議なことなのですが、そうやって出かけた二丈館で、中学生を見かけることがほとんどなかっ たのです。ーーーー そうしたことに、疑問を抱いた保護者が現れました。驚いたのは、彼は糸島市の図書館の13歳から15歳の (中学生)利用者の小学校区別の人口、登録者数、実利用者数、貸出冊数の3年間にわたる資料を教育委 員会に請求して調べたのです。市内のどの小学校区には何人の中学生が住んでいて、そのうち図書館の 利用カードを作っているのは何人か(登録者数)、また、カードを作った人のうち、実際に本を借りた人 は何人か(実利用者数)、こうして小学校区ごとの「登録率」、実際に利用された「利用率」、さらに 「人口(生徒)1人あたりの(年間)貸出冊数」や「登録者1人あたりの貸出冊数」が明らかになりました。 PTAの役員もしていた彼がとりわけ驚いたのは、中学校のとなりに二丈館がある、二丈中学校の生徒の利用 の甚だしい低さでした。彼はこのことをPTA の人に話すとともに、校長先生と幾度かの話の場をもちました。 中学校では部活動が盛んで学校も積極的にとりくんでいます。そうして生徒の生活を考えてだと思いますが、 1週間に1日だけ部活動をしない日(ノー部活動デー)それをを市内の中学校全校で設けています。糸島市で それを月曜日としてきました。つまり図書館の休館日です。中学生たちが部活動がなく、いつもより早く 帰れる日は図書館は休館日でしまっているのです。ーーーーーー 校長先生との話し合いの結果、「ノー部活動デー」の日を月曜日から水曜日にかえることになりました。 また、部活のある日でも、生徒が事前に保護者に伝えておけば、学校帰りに図書館に立ち寄ることもできる こととなりました。 これはまだ、糸島市内では二丈中学校だけのこととなっていますが、それでもとても意味ある大切な変化では ないかと思います。一人の人の疑問から始まった小さな行動の積み重ねの力を思いました。ーーーーー 夏休み前でしたがこのことがきまって数日後、私が二丈館に出かけたとき、図書館の玄関前に10人近い制服姿 の中学生がいました。男子が2人だったか。思わず声をかけたのですが、10年以上、二丈館を利用してきて初 めて目にする光景でした。やっとというか、なんとかやってきてくれた中学生たちを手ぶらで帰さない図書館 側の取り組みを今やと待ち望む思いです。

2022年6月30日木曜日

森崎和江さん  悼詞    No.91

森崎和江さんが亡くなられた。6月15日、満95歳。6月19日の毎日新聞の朝刊で知りました。 この何年かは、ご連絡できないご様子と思われお便りなどを控えていた。 後日、ご葬儀は近親者で18日に営まれたとのお知らせ、森崎さんがすでに自らのお墓を宗像 市内の霊園に用意しておられ、8月上旬にはそこが森崎さんの安住の地となりますとのお言葉 が心に深く届くお言葉とともに記されていた。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 森崎さんの言葉、ご本に出会ったのは1969年前後、53,4年前のこと、東京で私が大学2,3年 生の頃だ。そして森崎さんと初めてお会いしたのは2002年、京都駅の近くで、あるお寺が主催 した森崎さんの講演会でだった。森崎さんの読者の一人として生きてきて30数年を経てのこと だった。100人くらいの参加者だっただろうか、講演が終わったあと、どなたも演壇に近づいて おられない。思わず知らず私は森崎さんの前に立っていた。そしてとっさに能登川の図書館で の講演をお願いしていた。翌年の2003年4月26日、「子どものいのちに教えられ」と題してお話 をしていただいた。2003年1月1日に発行された『月・人・石ー乾千恵の書の絵本』(乾千恵・ 書、谷川俊太郎・文、川島敏夫・写真/福音館書店、こどものとも562号)の著者、乾千恵さん の「乾千恵・書展 月・人・石」(4月2日~27日)を能登川町立図書館で開催中で、その最終 日の前日のことだった。講演会には乾千恵さん、ご両親の一さん、文子さんも大阪の島本町から 参加された。千恵さんと森崎和江さんとの出会いは私にとって何よりうれしい出来事だった。 会場においていたノートには「いのちひびくあなたの文字とわたしのからだ」と森崎さんの手で 記されていた。いのちとの出会いを求めて歩んでこられた森崎さんの文字を心に刻んだ。 そのご幾度も森崎さんと出会いの時を授かった。その一つ一つの出会いが今も鮮烈に蘇る。その 時々に、以後私にとって、かけがえなき人となる一人ひとりとの出会いを授かっていたことを、 今、改めて思い知る。 森崎和江さんの言葉、そして森崎さんその人から、これまでなんという深い励ましを授かってき たことだろう。森崎さんの声が聴こえる。やさしい笑顔が瞼にうかぶ。 「森崎和江コレクション―ー精神史の旅」全5巻が藤原書店から2008年11月から2009年3月にかけ て発行された。 ーーーーーーー  1 産土 UBUSUNA 〈解説〉姜信子    原郷・朝鮮とわが父母/17歳、九州へ/戦後、新たな旅立ち ーーーーーーーーーーーーーー  2 地熱 CHIねTSU    〈解説〉川村湊    筑豊の温もり――『サークル村」『無名通信』/ヤマと闘争/地の底の声――『奈落の神々』 ーーーーーーーーーーーーー  3 海峡 KAIKYOU     〈解説〉梯久美子    島人が越えた海――与論島・沖縄/からゆきさんが越えた海/海峡の島 ーーーーーーー   4 漂泊 HYOUHAKU    〈解説〉三砂ちづる    海路残照/海の道、山の道 ーーーーーーーーーー  5 回帰 KAIKI      〈解説〉花崎こう平    いのちへの旅/生きつづけるものへ ーーーーーーーーーーーーーー 各巻に月報がつけられているが、2009年1月に配本された第3巻に一文をよせた。 言いつくせぬ感謝の念をこめて。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー いのちの声に生かされて                   2009.1 初めて森崎和江さんのお名前を眼にしたのは鶴見俊輔さんの文章の中でだった。四十数年前のことだ。 高校卒業後、住み込みで新聞配達のアルバイトを東京葛飾で一年、福岡で一年した後、池袋からの私 鉄沿線の椎名町駅近くの新聞販売所に住み込んで、目白にある大学に通い始めたのは一九六七年四月、 ベトナム戦争と、それと向きあい重なる形で、大学での学生運動が激しさを増そうとしていた時だっ た。ーーー 大学では学部も単位も関係なく面白いと思う講義だけをきいた。単位に関係があっても面白くないと 思った講義は一度、あるいは数度で受講することをやめた。講義で初めてきく本の名前、著者の中か らこれはと思うものを大学図書館のいつか定席となっていた座席で読んだ。本の向こうから幾人もの 人が、私にとって近しい大切な人として立ち現れてきた。ーーー そうした中、私は他の大学にも勝手に講義を聴きに出かけるようになっていた。早稲田大学でのこと だった。教室の外でデモをする学生たちのシュプレヒコールの声やピッピと鳴る笛の音が聞こえる中、 早稲田では珍しく教室が数百人の学生でいっぱいになる講義に出会った。講師は数日前に明らかにな ったばかりの、アメリカ空母イントレピッドからの四人の兵士の脱走について、今、このことの意味 することを考え語らずして抗議の意味はないと、それから何回かの講義時間の中でこのことについて 話された。久野収さんだった。私はそれまで久野さんのことは何も知らなかった。久野さんが私が通 っている大学の哲学科の専任講師であることを知った私は、ゼミ以外のすべての講義をきくことにし た。久野さんの本を読み始めてすぐ、鶴見さんの本を手にすることとなった。鶴見さんの生き方、そ こから発せられる言葉は私の生き方、在りようを深く照らしだすように思われた。私にとって、以後 四十年をこえる著者との出会いだった。ーーー 大学図書館に『思想の科学』のバックナンバーがあることがわかり、創刊号から読み始めた。その何 号であったか、鶴見さんのある文章が目にとまった。鶴見さんが谷川雁さんと会った時、谷川さんか ら聞いたという話。九州には中村きい子、森崎和江、石牟礼道子という三人の優れた書き手がいると いう言葉で、私は初めて森崎さんのお名前を知ったのだった。最初に手にした森崎さんの本が何であ ったか思いだせない。しかし森崎さんの文章から立ち上がってくる声が私の心に染みこむように響い たのだと思う。いのちからいのちへの声、いのちの声としかいう他ないものが私の胸底で鳴り響き、 私の中に生きることにむけての何かを点じてくださったのだと、今にして思う。当時、二十歳前後の 私はぼんやりと、自分の中には根がないと感じ、時折、野垂れ死に志願という言葉が頭をかすめ、い つか日本の外へという思いを生きていた。日本の外に何かがあるわけではないと確信しつつ。ーーー 森崎さんの文章〔コトバ〕、森崎さんの生き方は、そんな私を強く打ったのだと思う。 日本と言うくにへの深い違和を生き、その欠如をこそ自らの生きる足場として思い定め、いのちの 母国を探して歩んでこられた森崎さん、その凛とした、厳しい歩みの中から、溢れるように染みでて、 その声に触れる人をまるごとつつみこむ、その深々とした温かさを思うと言葉を失ってしまう。 まっくらな地の底で後山(あとやま)として生きたおばあさんや、からゆきさんと対するときの森崎 さんの対され方からまっすぐに伝わってくるもの。与論島、沖縄、韓国の声ならぬ声。ほのおの笛音。 大学卒業後、私は何ともいい加減な経緯で千葉県内のある市立図書館で図書館員として働き始めた。 市の公務員として採用されたのだが、二年経ったら辞めるのだと思い定めてのことだった。先に目当 てがあってのことではなかった。階段を上るのではなく、まず降りることから。それは私にとって深 く考えてのことではなく、自然な思いであったが、そんな思いの無意識のどこかに、森崎さんの筑豊 での日々の営みから発せられるいのちの声が響いていたかもしれない。以来、今日まで意識すること なく、その声に生かされてきた自分であったことを今、あらためて思う。ーーー 不思議な縁が連なって、その後、いくつかの図書館で働く場をさずかった。最後の仕事場となった琵 琶湖の畔の小さな図書館では、鶴見さん、森崎さんから、町の内外の人たちと共に、お話をお聞きす る場を授かった。天からの贈り物のような、信じがたい時間だった。 この度の著作集の発行の裏方で上野朱さんが力を尽くされたこと、うれしい限りです。 朱さん、森崎さん、本当にありがとうございました。       (さいつはら・てつひろ/農業) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7月、「ノドカフェ」への本の出前では、感謝と追悼のおもいをこめて、主に森崎和江さんのご本と、 森崎さんと縁しある方たちの本を持って行った。私の手元に数冊の本があるが、この期間中には、そ れらも持参したい。また私自身も、ノドカフェの棚を利用する方たちとともに、その棚の本を利用さ せてもらおうと思っている。〔7月3日~8月末まで。2ヶ月間の出前です〕

2022年5月4日水曜日

はつしお としょかん開館 5月5日 No.90

はつしお としょかん 開館 玄海灘に面した糸島市の西の端、JR鹿家駅から歩いて7分、国道202号線沿いにある初潮旅館の一角に “はつしおとしょかん“が5月5日に開館します。絵本をみんなで持ちより、みんなで楽しむシェア図書館。 子どもも大人も楽しめる絵本を、すばらしい海の眺めのもとでお楽しみください。 糸島の図書館の未来を考える会協賛です。 ・5月5日~7日 開館記念の催し色々 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー プログラム 5月5日(木)10時~16時  ・オープニングパフォーマンス   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  3日間、風信子(ヒアシンス)文庫は本の出前をしています。 劇団もぐら:ライブペインティング  ・絵本さんぽ(館13時内のいたるところで読み聞かせ。ミツケテネ!  ・ワークショップ    1.フェルト絵本 10:30~12:30    2.Dr.キーダの実験教室13時~  〇マルシェいろいろ;キッチンカー有り。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5月6日(金)  ・絵本さんぽ(読み聞かせ、いたるところで)サガシテネ!  ・ワークショップ   ・Dr.キーダの実験教室13時~  〇マルシェいろいろ;キッチンカー有り。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5月7日(土)  ・ワークショップ   1.フェルト絵本10:30~12:30(各3人)   2.いとしま絵本ハーモニー10:30~12:00   3.Dr.キーダの実験教室13時~  ・クローズド・パフォーマンス 13:30~15:30    鹿家バンビハウス&グリーンコート;     鹿家音頭、鹿家小唄 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3日間、風信子(ヒアシンス)文庫は本の出前をしています。   

2022年4月25日月曜日

公開質問状への回答 No. 89

2022(令和4)年1月30日に開票された糸島市長選挙、市議会議員選挙で、糸島の図書館の未来を考える会から出された公開質問状に対して、次のような回答があった。【市長選立候補者2名のうち1名、市議選立候補者28名のうち10名の回答があった。各候補者の回答の内容は考える会のホームページをご覧ください。---------- https://kayumu0216.wixsite.com/my-site-1 (糸島の図書館の未来を考える会) 令和4年1月 30 日:糸島市長・市議会議員選挙~    糸島の図書館の未来を考える会 1  立候補者29 名中 11 名が回答ーーーーーーーー―ー 1、図書館は利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。) (利用している・利用していない)   利用している 7   / 利用していない 0 / 利用したことがある 1 / あまり利用していない 2 / 無回答 1 / 2、主にどこの図書館を利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。) (前原館、二丈館、志摩館) 前原 8 / 二丈 3 / 志摩 3 / 無回答 1 / 3、どれぐらいの頻度で利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。) (1 週間に 1 回、2週間に1回、1ヶ月に1回、半年に1回、1年に1回、利用しない、 行ったことがない) ・2 週間に 1 回 2   /  ・1 か月に 1 回 5 /  ・半年に 1 回 1 /  ・1 年 1 回 3 / ・無回答 1       / ーーー 4、どのように図書館を利用していますか。(該当するもの全てに○をつけて下さい。) (本の貸出し、調べもの、リクエスト、レファレンス、催しへの参加、展示物の鑑賞、  会議質の利用、学習室の利用、その他〈 〉) 11人のうち7人=64%(6割利用) / 8人のうち3人=38%(4割の利用) /  8人のうち6人=75%(8割の利用) / ・分館は本館の約 4 割の利用。 / ・分館全体では本館の約 8 割を利用している。身近に分館があることの有効性を示している。/ ・2 週間に 1 回と月に 1 回の利用を日常的に利用しているととらえることができる。日常的利用/ 11人のうち7人=64%  / 回答いただきまし候補者の皆様 (敬称:略) ●市長候補:岸塚由将 ●市議会議員候補:中尾浩昭、松月よし子、長田秀樹、畑中鶴見、藤井芳広、岩永数昭、 佐藤倫子、近藤征生、後藤宏爾、伊藤千代子 2 ※レファレンス・・・図書館の資料を使い調べもののサポートをするサービス ・貸出 3 / ・調べもの 6 / ・リクエスト 1 / ・レファレンス 2/ ・催し 0    / ・展示 1    / ・会議室 0   / ・学習室 1   / ・無回答 1   / 5、現在の図書館により行きたくなる機能やサービスがあるとすればそれは何でしょうか。 (特に該当するもの 2 つに○をつけて下さい。) (音楽やゆったりできるソファーのある居心地の良い空間、カフェなどの飲食ブース、大 人向けの読書会・講演・ワークショップ、図書館コンシェルジュの導入、CDやDVDの 充実、新刊が多くあること、パソコンの使用を許す、雑誌のタイトルを増やす、 その他( ) ・居心地の良い空間 6  / ・飲食ブース 4     / ・大人向け講演会 2   / ・コンシェルジュ 1   / ・CD/DVD 2       / ・新刊 4        /  ・パソコン 5      / ・雑誌タイトル 2    / ・良書の充実、本との偶然の出会いを楽しめるようになる。 ・行きたくなる図書館では、居心地の良い空間があれば高齢者に限らず「居場所づく り」の一つとしての取り組みも考えられませんか? ・カフェなど提案は全部必要と思います。誰もが気軽に行けるのが必要では。 ※図書館コンシェルジュとは来館者に本の楽しさ、面白さを伝えるべく本の情報や資料 の提供を行う人のこと。 ・図書館サービスの基本である貸出・リクエスト・レファレンスが少ないことに驚きました。 ・街づくりと図書館/議員活動と図書館が結びついていないと思われます。 【リクエスト】とは、図書館に未所蔵の本であっても図書館が取り寄せ、利用者が貸出せるサービスです。 【レファレンス】とは、調べたいことや探している資料などの質問について、必要な資料・情報をご案内するサービス です。 ①「居心地の良い空間」が最も多く求められている。/ ②「パソコンの利用」一般利用者でもこの要望は多い。インターネットを使う人が多い現代には必須ではないか。/ ③「飲食ブース」も居心地の良い空間につながること。/ ④「新刊」は利用者にとっては一番の魅力。/ ※「雑誌タイトル」利用者にとって雑誌のタイトル数が多いことも図書館の魅力のひとつ。/ 3 6、利用者の中には子ども連れだと声を出すので、図書館に行きづらいと言う方がいますが、 子ども連れでも安心して行ける図書館にするためにはどんな工夫が必要でしょうか。 (例、間仕切りのある部屋をつくる、少しのおしゃべりは許容する、静かに読みたい人の部屋をつくる、その他〈 〉) ・ 間仕切りのある部屋をつくる 3 / ・少しのおしゃべりは許容する 6 / ・静かに読みたい人の部屋を作る 3 / ・図書館は「人が集う場所、ひとと出会う場所」というコンセプトを職員も、利用者も理 解する。本に関するおしゃべりは歓迎する。 例)ひらがなが読めるようになった子が、背表紙を読む。「ママ―この本、借りてい い!」とか、親が小さい声で子どもに本を読むとか。 ・子どもの読書経験を増やすという視点から考えると、図書館は日常の延長にあってほし いので、賑やかで良いのではないでしょうか。 ・子ども達と一緒に楽しめる場を作ることが必要だと思います。 ・図書館の職員が過度に注意しないようにする。子どもは声を出して当然だという文化を共有する。 ・少し位ざわついても良いのでは。 7、わからない事があったら何を利用して調べますか。 (該当するもの全てに○をつけて下さい。) (人に聞く、インターネットを使う、本で調べる、図書館のレファレンスサービスを利用する、その他〈 〉) ・人に聞く 3   / ・インターネット 8  / ・本 6       / ・レファレンス 2   / ・無回答 1      / ・公共施設の保有している情報を公開させる。弁護士、大学教授等の専門家に直接アクセスする。 ・「少しのおしゃべりは許容する。」が最も多かった。図書館は誰でも利用できる場所であるこ とを念頭に置いて考えたい。 ・静かに読みたい人は学習室を利用することもできるのではないか。 ・レファレンスの利用の少なさが残念です。 ・書籍とネットからの情報には質の違いがあります。 ・素晴らしいと思います。 4 ●先月より今月5日まで糸島市は「糸島市読書ふれあい推進計画(案)」についてパブリッ クコメントを募集しました。 その中の課題について質問致します。 8、開館時間ついて ※ 開館時間 10~18 時まで(日曜、休日は 17 時まで) 休館日 毎週月曜日、館内整理日(毎月第 4 水曜日)、年末年始 12/28~1/4)、 特別整理期間(毎年 1 回 15 日以内) (該当するもの全てに○をつけて下さい。) A)(今のままで良い、改善すべきだ) 今のままでよい 2 改善すべき 9 a)「改善すべきだ」と答えた方に質問します。 どのような改善を求めますか。(御意見をお書き下さい。) (例、週に1回でも閉館時間を 20 時まで延長する、朝9時から開館する、 3館の休みを別の日にする、学校が休みの時はできるだけ開館する) ・本に触れる機会を増やすには開館時間をのばした方が良いと考えます。例えば、学校の長 期休暇中は朝9時から、仕事・部活帰りに寄れるように 20 時まで。 ・正規職員を増やし、サービスの提供時間を伸ばすべきです。働く人が利用しにくい状況です。 ・(週に1回でも閉館時間を 20 時まで延長する、朝9時から開館する、3館の休みを別の日 にする、学校が休みの時はできるだけ開館する)上記はすべて取り組むべきだと考えます。 その上で状況を見ながらさらに拡大延長することを検討すべきと考えます。 ・図書館は「知的インフラ」であり、多くの人が活用できるようにすることを大前提とし てとらえる。 ・週に 1 回でも閉館時間を延長する。 【レファレンス】とは、調べたいことや探している資料などの質問について、必要な 資料・情報をご案内するサービスです。 さらに、図書館には【レフェラルサービス】(利用者の求める質問に対して、図書館 にない情報や人を紹介するサービス)があります。/ 11人のうち9=82%   ・仕事や部活帰りに寄れるようにする。   ・週に 1 度は閉館時間の延長を。利用者の切実な声だと思います。 5 ・学校の長期休暇の時はできるだけ開館する。今年度、小学生の子どもの冬休みの期間に、 図書館も休みが多かったため残念でした。 9、自力での来館が難しい方へ図書館サービスを提供するにはどうしたらよいと思いますか。 (御意見をお書き下さい。) (例、移動図書館を利用する)  ・ICT を駆使した利用 1  / ・移動図書館 7       / ・郵便を使う 2       / ・分館をつくる 1  ・(移動図書館を利用する。)例のとおりです。保育所や地域を回って本を届けていた移  動図書館、 文化のシンボル   とも言うべきパピルス号を廃止したことは市の宝物をドブに捨てたようなもの。復活すべき。明るい音楽を流しながら   農村を走る姿が忘れられません。  ・豊島区立図書館のような要介護1相当以上の方、身体障害者手帳1級から5級をおもちのかたに。無料がいい。  ・図書館の分館を増やし、移動図書館を増やす。  ・移動図書館を復活させる。それに移動しづらい方への福祉、見守り、買い物支援サービスを追加し地域振興につなげる。 10、図書館の利便性を広く周知していくにはどうしたらよいでしょうか。(御意見をお書き下さい。) (例、図書館の新刊情報や催しについてメールだけでなく回覧板で回す、地域の活動を図書館で紹介する・もしくはその  機会を増やす) ・市のホームページを使って、図書館の魅力をもっと具体的に楽しく知らせる。 市主催の読作文・作画コンクールや本にまつわる家族、人との感動的なふれあいメッセージの募集。それをまとめて本にして発行する。 / ・楽しめる図書館にすること / ・図書館から各コミュニティセンターにセンター便りに掲載する。 また、市の広報誌、任意団体などの会報誌に掲載要請する、シニアクラブでは年に 3 回発行(毎回 7300 部) / ・新刊情報や催しについてメールだけでなく回覧板で回す。 / ・「移動図書館」との意見が多い。市内の「どこでも」「だれでも」という視点からも移動図書館は有効。また糸島市は 移動図書館のノウハウを既に持っている。 / ・「郵便をつかう」場合は、費用を個人が持つか図書館がもつかという問題がある。 / 6 ・利用者の満足度を高めることが重要で、そのために利用者懇談会を復活し、利用者の声を聴き、今の利用者の利便性を 高めることが重要だと考えます。 / ・乳幼児健診や子育て支援センターで伝える。 / ・いとハピと連携し、情報提供を行う。 / 11、「(図書館の)存在を知らない」という現状を改善するためにはどうしたらよいでしょうか。 (御意見をお書き下さい。) (例、小中高生に学校で図書館の出前講座をする、授業の一環として図書館で調べもの学習をする、図書館で定期的に 「利用の仕方」について説明する、文化部や運動部の発表の場というように学校を巻き込んだ取組をする、先生が図書 館を利用する、高齢者施設を巡回する。) ・授業の一環として図書館で調べもの学習をする。4 名 / ・図書館をお知らせする案内標識や看板を充実させる。ネットや SNS を使って周知する。 図書館でマルシェやアートフェスなどのイベントをする / ・放課後児童クラブ的な機能が現実的はないか。 / ・社協との連携。 / ・出前講座も必要では、授業の一環として図書館での授業もありでは。 / ・地域に身近なところに公立図書館をつくることが親しんでもらう 1 番の近道です。移動 図書館はその第一歩です。 / ・「学習室の利用」は図書館の存在自体をしってもらうチャンスであり、もっと利用しやすいようにし、さらに読書にも つなげます。 / ・小学校のうちに自然とおぼえてもらう。家族が本を届けてくれる方は良いのですが。高齢 者施設は蔵書が少ないので 図書館巡回は必要でしょう。 / ・自分が小学生のころ、図書館は心の休まる所だった。司書の先生〈正規職員〉は 1 日そこにいて私たち子どもの話を よく聴いてくれた。 / ・伊万里市の図書館のように図書館をまちづくりの中心に位置づけ、各学校の図書室とも連携し、マンパワー、予算の  充実をはかること。 / ・以上の意見に加え、図書館の基本的なサービスを具体的に知らせていくことが必要だと考えます。 例えば、図書館は全国の図書館とつながっています。未所蔵の図書であってもリクエストすれば借りられます。 また図書館には調べものをサポートしてくれるサービス(レファレンス)があります。 国立国会図書館の「レファレンス協同データベース」でも調べることができます。 例えば「坐骨神経痛 体操」と入力すれば、数冊の本が紹介されます。 暮らしの中に図書館を! 7 ・例に挙げられている「授業の一環として図書館で調べ学習」のように図書館の使い方と同 時に図書館の魅力を伝える。読書は自分の世界を広げるきっかけになることをしってもらう。 ・乳幼児健診や子育て支援センターで出前講座を行う。その際、「図書館は子どもと来ても 安心」な状態になっておくこと。 ・1 歳になったら図書カードを作ることを推奨する。 ・楽しい講演会やワークショップの開催。 ・学習室、会議室の利用 PR。 12、学生の不読率の増加について、どのような改善策があるでしょうか。(御意見をお書き 下さい。) (例、学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。移動図書館が保育 園や幼稚園、小学校に巡回する。移動図書館を児童クラブに巡回する。) ・学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。2 移動図書館が保育園や幼稚園、小学校に巡回する。 2 移動図書館を児童クラブに巡回する。 2 ・学校帰りに図書館に寄れるようにする。 ・最近 TikToker のけんごさんが話題になりましたが、彼のような BookToker が最近話題 の本を興味深くすすめ、中高生(特に女子)が大きな影響をうけ本をかなり読んでいま す。ところが肝心の学校図書購入費はあまりに少なく、そこで紹介されているような本 はきわめて少ししかありません。古い本しかないのに「達成率 100%」と自慢している のでは問題です。子ども達が興味を持つ本がすぐに読めるよう予算を増すべきです。 ・小学校を巡回する。 (例、学校図書館と糸島市の図書館が連携して本の貸出しをする。移動図書館が保育園や幼 稚園、小学校に巡回する。移動図書館を児童クラブに巡回する。)  / ・上記の意見に加えて、小さいころから本に触れることができる環境、身近に図書館がある環 境つまり実際に本が手に取れること・借りられることが重要だと思います。その意味では「移 動図書館」は本が借りられる(リクエストもレファレンスも)ことに加え、図書館の存在を知 ってもらう機会にもなる。 / 8 ・例の通りと思います。絵本の素晴らしさ楽しさは自分が子育てしてはじめて知りました。 本にまつわる様々なイベントを開催する。絵画や劇場、スポーツなどの文化と合せて広く 豊かな視点で本の楽しさを紹介する。 / ・伊万里市の図書館のように図書館をまちづくりの中心に位置づけ、各学校の図書室とも連 携し、マンパワー、予算の充実をはかること。(問 11 より) / ・漫画も含め子供達の読みたいものを準備する。 / ・子どもたちにとって1番身近な存在である学校図書館の蔵書の充実。 / ・親が読書の意義を理解する。 / ・学校図書館が「貸し出し数」で評価するのではなく、発達段階にあった読書をしている かどうか、子どもの知的好奇心を満たし、人生の選択が広がり、知の蓄積ができる本を 準備し、進められているかを評価する。子どもが「本を読むって面白い」と思えるよう になっているかどうか。 / ・個人的な話だが、私の小学生の子どもは、学校図書室の司書さんが大好き。「こんな本あ るよ。読んでみたら?」とよく進めてくれるそうで、その本との出会いにより、知識が増 えている。 / 13、携帯、ゲーム、Youtube といった室内かつ個人で完結する余暇活動が読書と競合になっ ていると思いますが、その中でも読書を選んでもらう工夫について (御意見をお書き下さい。) ・電子書籍のような「室内かつ個人で完結する」余暇は市場規模でみれば 10 年前の 20 倍 以上にのびており、BookToker のような存在とあわせて考えると必ずしも悲観する必要 はないと思います。ただ、読書への身近な体験がまず大きなキッカケとして必要であり移 動図書館をはじめ身近な図書館サービスはかなりキッカケとして重要と考えます。 / ・ビブリオバトルのような楽しめるイベントをさらに増やしていく。小説や詩などを書く人 をふやすために大会や賞イベントなどを行う。若者に人気の作家 のトークイベント等を開催する。 ・孫が「充電も wi-fi もいらないいちばん手軽な娯楽」と言っているこの言葉はひとつのキ ーワードになるのではないでしょうか。/ ・上記のように蔵書の充実と学校司書の役割は非常に大きいと思います。/ ・小郡市図書館では図書館と学校が連携した取り組みとして「小郡市学校図書館支援センタ ー」が設置され、「学習支援」「読書推進」として支援図書の貸出しや図書館見学を受け入れ ている。これらのことは学校図書館が持つ機能が、学習活動の場で十分に発揮されるよう に、先生方や学校図書館関係者を支援しています。/ 9 ・「本を読むって面白い」という体験を小さいころから蓄積しておくこと。 / 14,図書館サービスの柱として糸島市図書館が掲げていた市内『どこでも』『誰でも』利 用できる図書館サービスについては依然として校区(地域)による利用の格差(添付資料 ①)があります。このことについては、まず移動図書館による運行を始めながら全域サー ビスの体制を整備していくことが必要だと考えますがお考えはいかがですか。 ※この質問は 4 年前の選挙の際にも質問のあった項目です。 (1)必要だ (2)必要でない (3)その他( ) ・ 必要だ 9  / ・ 必要でない 1 / ・その他 1 / 15、学校図書館の図書費については、国から毎年、小、中学校の学校図書館の図書費として 交付されていた『第 5 次学校図書館図書整備(等)5 カ年計画』が今年度で終了します。 来年度からの新たな内容は 1 月末に公表されることになっています。(文部科学省総合教 育政策局・照会)平成 30 年から令和 3 年までの直近の 4 年間、糸島市が小、中学校の図 書費として予算化したのは、交付額の 20%台から30%台でした。 学校図書館が子ども たちに役立ち、魅力的な場であるためには、図書の充実にかかっています。 2022 年度から新たな計画が始まった場合、交付額の 100%を少なくとも予算措置するこ と(添付資料②)が必要だと考えますが、お考えはいかがですか。 (1) 必要だ (2) 必要でない(3) その他 ・必要だ 4   / ・ 必要でない 1  / ・その他 3     / ・? 2       / ・ 無回答 1    / その他 ・学校図書館の図書の充実の必要性を市民と共有して、予算措置の割合を高める働きかけをするのが大切だと考えます。 11人のうち9=82% ・まず実際に利用できることが肝心。「本をよみなさい」というのではなく、本が手に届くところにある環境を  つくること。 10 ・肝心の学校図書購入費はあまりに少なく、そこで紹介されているような本はきわめて少し しかありません。子ども達が興味を持つ本がすぐに読めるよう予算を増すべきです。 ・学校の図書室は僕でも眉をひそめる位です。本の補充不足。 <予算措置率 100%の意味について> ・これは文科省が第 5 次「学校図書館図書整備等 5 カ年計画」(2017~2021 年)を策定し、「各学 校における学校図書館図書基準の達成を目指すのに加え、児童生徒が正しい情報に触れる環境を整 備する観点から、古くなった本を新しく買い替えることを促進します。」としています。 ⇒古い本を買い替えることによって図書の充実を図ることを目的として予算が組まれています。 しかし、その予算が糸島市では充分に活かされてこなかった。この五年間での予算措置率は 2017 年より順に 29.4%、53.8%、55.6%、63.5%、59.0%です。 (ただし、下線付きの%は司書の人件費も含むため純粋な図書費ではありません。) ●ここで県内の予算措置率(平成 19 年度)を例に挙げます。 ・予算措置率は全国平均 78%、福岡県内の平均は 97.1%であり、糸島市は予算措置率がき わめて低い状態にあります。図書の充実に力を入れている自治体は 100%以上の予算をつ けていることをご確認ください。 ・糸島市は昨年 12 月より今年の 1 月まで「糸島市読書ふれあい推進基本計画(案)」のパブ リックコメントを募集していました。その中の課題でも中高生の不読率の増加が課題となっています。 図書の充実は重要です。 ・また 2022 年より第 6 次「学校図書館図書整備等 5 カ年計画」(添付資料①)が始まります。 (以下、5 カ年計画の概要資料より) 11 16、現在、教育委員会は学校教育のデジタル化を進め小・中学校の生徒に1人1台タブレッ トを配布しています。国立国会図書館では資料のデジタル化を進めていて個人でタブレット 等を通して活用ができるようになっています。この「図書館向けデジタル化資料送信サービ ス」(添付資料③④)に昨年 12 月1日より糸島市図書館3館(本館、二丈館、志摩館)が参 加館となり、このサービスを利用できるようになりました。 図書館側のメリットとして、 a)インターネット上に公開している資料とあわせて、200 万点以上のデジタル化資料の閲 覧・複写を利用者に提供できます。 b)図書館間貸出しサービスの対象とならない資料(和雑誌、発行年代の古い和図書など)も 利用できます。 c)資料の郵送に掛かる時間や返却期限等の制約がなく、いつでも利用できます。 このデジタル化資料送信サービスを (1)利用したことがある (2)利用していない (3)その他   ・利用したことがある 1 /  ・ 利用していない 8   /  ・その他 1       / ・無回答 1       / ・必要に応じてしている。 / ・知りませんでした。素晴らしい取り組みだと思います。/ https://dl.ndl.go.jp/ ・県内でもこのサービスの参加館になっているところは少ないです。議員の方だけでなく市民の多くが このサービスの内容や使い方を知らないと思われます。市民への周知を幅広く行うことが必要! 12 以上をまとめると、 ① 「だれでも」利用できる図書館にするためには移動図書館を走らせることが最も効果的だと思 います。移動図書館が保育園、幼稚園、小学校、高齢者施設等へ巡回すれば、課題であった図書館 の周知も間違いなく進むでしょう。幼い頃から手の届くところに本があることが図書館の利用者を 増やすことにつながります。 ② 図書館が「居心地のよい場所」となること。図書館は本を借りるだけでなく、音楽を聴いた り、催しに参加したり、人と出会う場所です。子ども連れでも安心して行けるようにするべきでは ないでしょうか。またパソコンの使用できる環境や飲食ブースの設置、日常的に利用できるための 閉館時間の延長が望まれています。 ③ 市民にしっかりと伝えること3点。 (ア)図書館の基本となる使い方 / (イ)未所蔵のものであっても借りることができること(リクエスト) / (ウ)調べものをサポートしてくれるサービス(レファレンス) / ④ 本の充実を。 文科省は学校図書館の古い本の入れ替えに予算を充てています。来館者にとって大切なのは、 新刊が入っていること、良書があることです。 この度の回答より沢山のアイデアをいただきました。ここに挙げられたアイデアは何もお金のか かるものばかりではありません。少しの工夫で図書館は大きく変わります。糸島の図書館がより利 用しやすく、老若男女、様々な立場の人々にとって有意義であたたかな場所となることを心より願 っております。 大変お忙しい選挙の中、回答いただきました皆様に心より御礼申し上げます。また今後も糸島の 図書館の充実に市民の一人としてお力添えいただければと思います。またこの公開質問状の回答一 覧は糸島市の図書館、新聞社等にも配布させていただきます。 以上