2018年9月12日水曜日

「糸島市立図書館のこれからについての提言」の添付資料についての説明 No.8

添付資料について(説明)
6月8日、糸島市長 月形祐二氏に糸島市の図書館を考える市民の会から提出した『糸島市の図書館のこれからについての提言』には、次の9点の資料を添付しています。
以下は添付資料について説明したものです。
  (いとしま としょかんしんぶん 第1号  を手元においてご覧ください。)

添付資料【1】『糸島市立図書館サービス基本計画』 糸島市教育委員会 2013年(平成25)11月 の「第4章糸島市立図書館のサービス基本計画(以下『サービス基本計画』という)の5.数値目標」の項(10p)を添付。

1.平成25年11月に『サービス基本計画』が策定されるまでの経緯》

「いい図書館」は天から降ってこない。
「本物の図書館」を求め続ける、市民の一つ一つの活動の積み重ねから

2010年(平成22年)1月1日 前原市、志摩町、二丈町の1市2町の合併により糸島市
 糸島市となって、初めての市長選挙(同年2月14日)の時に、2人の立候補者に糸島市
 の図書館を考える市民の会(糸島市に本当の図書館を作る会「ぶっく・くらぶ、志摩読
 書くらぶ・引津おはなし かたつむりの会、二丈としょかん倶楽部)で「糸島市のこれ
 からの図書館について」公開質問状を提出。(8問)

1.糸島市のこれからの図書館について、どのような構想をもつか(図書館についての基
 本的な考え方)、高齢者や図書館利用にハンディキャップのある人へのサービスについ
 て。

2.これまで糸島地区で唯一の図書館であった旧前原市の図書館の運営や活動について、
 どのように考えるか。

3.市民の「だれもが」「どこに」住んでいても利用できる基本構想を市民や有識者参加
 のもとに作り、市民に明らかにすること、そのための市民参加の委員会の早急な設置に
 ついて。

4.二丈図書館開設に向けて準備室を設置し、担当職員を配置し準備に取り組むこといつ
 いて。

5.志摩地区についても図書館が必要、そのことを糸島市の図書館計画に位置づけること
 について。
  (当初、合併協議会の議決では、志摩地区には図書館ではなく、志摩庁舎を「事務ス
 ペースを除き、芸術文化活動支援施設、起業家支援(インキュベート)施設」とするこ
 とが決定されていた。)

6.移動図書館サービスの拡充について(まず、正規職員を配置して、図書館から遠い幼
 稚園、保育園、小・中学校や高齢者施設、要望のある地域への巡回について)

7.職員体制について。新市の人口規模に相応しい正規の専門職員(司書)の配置につい
 て。

8.学校図書館の充実について。
・学校図書館振興基本構想、基本計画の策定
・現在の学校図書館職員(臨時職員)の半日勤務を全日勤務(嘱託)に
図書の整備、『学校図書館図書整備5カ年計画』による、図書費の予算化、さらにその
 上積みについて

問3に対する、当選した松本峯男市長の回答
「糸島市として、最終的にどこまでの図書館サービスを行っていくのかを定める図書館基本構想(基本計画)の策定については、貴会のご指摘のとおり、有識者、市民代表を含めた委員会を立ち上げて、検討に入るべきだと考えます。

ただ、基本構想(計画)ができるまで、旧二丈地域、旧志摩地域には図書館サービスを行わないという訳にはいきませんので、分庁舎(二丈庁舎、志摩庁舎)のスペを活用した暫定的な図書館サービスは行う必要があると思っています。」

新市になってからの第1回目の糸島市議会(平成22年3月)で、波多江議員の質問は糸島市図書館構想(基本計画)策定委員会【以下、「策定委員会」と言う】の立ち上げ時期について質問したのを皮切りに、以後、同年6月、9月、平成23年の9月議会で度々、「策定委員会」の設置時期について、また、委員会の委員の構成、市民の公募や専門家の有無について質疑をかわしています。

平成24年1月にようやく『糸島市立図書館サービス基本計画検討委員会』(以下『基本計画検討委員会』という)が設置されたあとも、同年6月、平成25年9月議会で、『基本計画検討委員会』での検討内容等を質問している。また、同委員会の最後の委員会を傍聴し、委員会での討議を聞いた上での質問でタイムリーな質疑も行われました。

こうした経過を経て策定された 『サービス基本計画』(平成25年11月)でした。
 ようやく策定された『サービス基本計画』の第4章に次のように述べている。

《 第4章糸島市立図書館のサービス基本計画   
               
5.数値目標                                  10頁
 図書館法では、「文部科学大臣は、図書館の健全な発達を図るために、図書館の設置及
 び運営上望ましい基準を定め、これを公表する(第7条の2)」と定めらており、平成
 13年に基準が公表されています。(平成13年7月18日:文部省告示132号)

これによりますと、図書館運営の基本は「住民のために資料や情報等直接的な援助を行う
機関として、住民の需要を把握するように努めるとともに、地域の実情に即した運営に努める」とされており、資料の収集・提供を始めとして、あらゆるサービスの内容や施設・設備についての努力目標等が示されています。

また、同基準の告示前にあたる平成12年度報告では、人口段階別における「指標例」が
図書館協会によって研究されていますが、10万人規模の市町村においては、蔵書数約
398,000、床面積4,300㎡程度とされています。
このため糸島市では『公立図書館の設置及び運営上望ましい基準』に近づけるよう努力します。(表-3)》

 と記載されています。

添付資料①では上記の文章と『サービス基本計画』の本文のあとに「参考資料表-3」として掲載されている「公立図書館の設置及び望ましい基準(報告)による目標値」の表を掲載している。

同表では、人口段階別に、「延床面積」「蔵書冊数」「開架冊数」「年間購入雑誌点数」
「視聴覚資料点数」「年間資料費」「人口1人概算(円)」「人口1人年間貸出点数」「職員数(有資格者数)」と9つの指標と数値目標が記載されている。

この内、現在、糸島市立図書館が指標としてあげているのは「蔵書冊数」と「貸出点数」の2つのみ。しかも糸島市立図書館の「人口1人年間貸出点数」の目標値は5.6(平成29年度)で、「目標値」に示された算出方法の10.9の51%と極めて低い設定になっています。

その算出方法は、人口同規模の図書館のうち、「資料貸出」点数の多い上位10%の図書館の平均数値(糸島市立図書館は10.9)を算出するものです。
(全国の公立図書館の利用度があまりにも低いからです。)

先に記したように、「糸島市では『公立図書館の設置及び運営上望ましい基準』に近づけるよう努力します。」としていますが、「蔵書冊数」と「貸出冊数」のみという「指標」の選び方、また「人口当たり年間貸出点数」で換算すると、「数値目標値」の半分程度の「貸出点数」の設定で(「蔵書冊数」は42%の設定)、どこに『望ましい基準』の考え方を取り入れているのか、どこに『望ましい基準』に近づける努力をしているのか、いささかも見ることがことが出来ません。

それでは、「目標値例」で示されている、「指標」と「目標値」で「糸島市立図書館」を見るとどうなるか。

添付資料【2】「図書館サービスの望ましい指標と糸島市立図書館の比較」

(2015年/平成27年度)糸島市と人口同規模の滋賀県東近江市立図書館も記載)
 
・「図書館法」で「『望ましい基準』を定め、公表する」としたのは、すべての図書館が
 一定水準以上のサービスをするために、「基準」を示すということです。そのために適
 切な「指標」(例えば「専任職員数」)を定め、「数値目標」(人口10万人~15万人の
 糸島市の場合は、実際は4人、「数値目標」は17.5人で達成率23%、東近江市立図書館
 24人、達成率137%)を定めるということが、一番のポイント(要点)です。

・上記「比較表」では、「2.図書館数」~「24.人口当たり資料費」の23の「指標」と
「目標値」に、さらに「中学校区設置率」(公立中学校数と図書館数を1対1を100%と
 として算出、「中学校区に1館の図書館が必要」)を加えています。

【参照】『いとしま としょかんしんぶん』第1号(4p)に掲載しています。
いとしま としょかんしんぶん 第1号 

同表より糸島市と人口同規模の滋賀県東近江市立図書館の比較(平成28年度・抜粋)
                          
        糸島市立図書館(A)  東近江市立図書館(B) A/B
専任職員数          4人         24人   17%
資料費       1,678万5千円     5,580万9千円   30
人口当たり資料費      168円        481円   33

蔵書数           27万冊      96万5千冊   28
年間購入冊数       8,511冊      27,558冊      31
雑誌購入タイトル数     146          794   18

図書館数           3館          7館  43
延べ面積         3,469㎡       10,141㎡    34
自動車図書館台数       0           2台

貸出点数        57万6千点        98万1千点  59
人口当たり貸出点数     5.8点          8.5点   68           
予約件数         13,500件       82,200件   16

※市長選挙の時は、平成27年度の数値しか公表されていなかったため、市長選立候補者への添付資料では、27年度の数値を掲載。その後、市議会議員への資料では、28年度の
数値を掲載。

(比較表の下に、以下のものを記載)

『豊かな文字・活字文化の享受と環境整備 図書館からの政策提言』(日本図書館協会
 2006年 2012年改正)より、一部抜粋。 (図書館を考える際の、『望ましい基準』
 の他の、もう一つのものさし)

「5.公立図書館の整備

1.市町村の図書館は、おおむね中学校区を単位とした住民の生活圏域に整備すること

2.地域の図書館は800㎡以上の施設面積でつくり、5万冊以上の蔵書をもち、3人以上の
 専任職員を配置する。

3.市町村立図書館の運営経費(人件費を含む図書館年間経費)は、市町村の普通会計歳
 出総額の1%以上を措置し、資料費はその20%(普通会計歳出総額の0.2%)を充て
 ること。
  
(4.地方交付税の積算内容を、図書館サービスの進展に即して改善すること。)
 第4の項目については、添付資料には記載をしていません。

  5.公立図書館に専任の司書を配置すること。 (全職員の7割が非正規職員
司書資格をもつ職員のいない図書館・・36%) (司書資格をもつ職員が1人しかいな
 い図書館・・・24%) (司書率 5割程度) 
 ※(  )は添付資料では記載していない。

6.公立図書館に司書資格を備えた専任の図書館長を配置すること。
(『望ましい基準』では、図書館長には、「図書館の管理運営に必要な知識・経験を有
 し、図書館の役割及び任務を自覚して、図書館機能を十分発揮させられるよう不断に
 努める」こと、および「司書となる資格を有する者g望ましい」

(現状では、司書資格を有する図書館長は2割〈20.2%〉)
専任(正規雇用)の図書館長は7割弱(66.6%)、2007年4月現在。)
※ (  )は添付資料では記載していない。

7.図書館法 第20条による補助金の復活、及び地方債、補助金は公立図書館整備に活用
 しやすい仕組みにすること。
 ・図書館の施設・設備に要する経費への国の補助は1997年度で打ち切り。
 ・2010年、図書館が過疎債の対象となる。

添付資料【3】「2015(平成27)年度 福岡県公立図書館貸出順位表(人口一人当たり) 【参考】県内、図書館設置自治体は52

・福岡県内人口1人当たり貸出順位  
①水巻町 14.63(うち町外59%).登録率155%.町内のみの貸出6.0. 人口当たり資料費
  547円
②みやこ町12.29(うち町外36%).登録率65%.町内のみの貸出7.87.人口当たり資料費
 762円
③久山町 12.0(うち町外58%).登録率145%.町内のみの貸出5.04.人口あたり資料費
 762円

④新宮町 11.89(うち町外38%).登録率94%.町内のみの貸出7.37.人口当り資料費
  359円
⑤苅田町 11.74(うち町外14%).登録率65%.町内のみの貸出10.1.人口当り資料費
 258円
⑥福津市 10.9(うち市外12%).登録率66%.市にのみの貸出8.88.人口当り資料費
 344円
⑦大野城市10.73(うち市外33%).登録率93%.市内のみの貸出7.19.人口当り資料費
 202円

㉟糸島市 4.77 登録率47% 人口当り資料費173円
 ※移転開館のため、二丈館9ヶ月、志摩館2ヶ月の休館
㊽福岡市 2.83 (うち市外4%).登録率27%.市内のみの貸出2.72.人口当り資料
  78円
      
・人口あたり資料費  1位 みやこ町・久山町 762円  糸島市(173円)
 
・中学校区設置率 1位 苅田町 200%(中学校数2,図書館数4,BM1台
             人口当たり貸出4位・11.74点
  糸島市 50%(中学校数6,図書館数3、BMは0)
  
添付資料【4】「伊万里市民図書館の運営目標値」

以下の4つの柱のもとに、各指標と数値目標が「表」で示されています。

1.  施設(1-1図書館数 1-2自動車図書館数)
2.職員 (2-1職員数(内司書数)2-2嘱託職員数(内司書数)2-3臨 時職員数(内司
 書数)
3.資料(3-1資料購入費 3-2蔵書冊数(注:寄贈本、雑誌、視聴覚資料も含む)
 3ー3 図書年間購入冊数 3-4雑誌年間購入種数 3-5新聞年間購入種数
 3-6視聴覚資料年間購入

 3-7新規図書冊数費(%)(注:年間購入冊数の開架冊数に占める割合)
 ※『目標値例』にはない伊万里市民図書館の独自の指標と目標値、とても重要な指標

4.提供(4-1登録者数(市民登録率) 4-2貸出資料数 4-3実質貸出密度(%)
(注:登録者1人当りの貸出点数、算出方法は、貸出冊数÷登録者数)
4-4予約受付件数  4-5参考業務受付件数(伊万里独自)
4-6団体貸出件数(伊万里独自のもの、伊万里では、団体貸出にも力をいれtていて、利
  用が多い)
                                     以上

策定までの取り組みと、『目標値』についての考え方(捉え方)

伊万里市民図書館の『望ましい基準』策定の取り組みで注目されるのは、
1.素早い取り組み
 『望ましい基準』が公表された(2001年/平成13年7月)2年後に。

糸島市の場合
 伊万里市で取り組みを始めてから、8年後、
 平成23年(2013年)9月議会、『望ましい基準』をめぐっての質疑

波多江議員の質問に、
教育部長 「この中で(『望ましい基準』の総則)数値目標を定めて、その達成状況の評
 価と公表をこの法律の中でうたっております。これらにおきましては、市町村の努力規
 定という法体系になっておりまして、義務規定ということはなっておりません。こうし
 たことから福岡市を含みます福岡都市圏の図書館では実施しているところはございま
 せんので、糸島市図書館でもこの評価制度というのは行っておりません。

 (伊万里市民図書館で取り組まれて8年後の、糸島市教育委員会の認識。)

数値目標につきましては、まだ私どもも他市の状況あたりを十分研究はしたいと思って
 おりますが、私どもがそういった幾つかの市町村を見た中では、それが大きな意義だと
 というふうには思っておりません」

これらの答弁に対し、波多江議員から、市民の皆さんにぜひ聞いてほしい発言が続きましたが、ここでは略させていただきます。(詳細は「糸島市議会会議録、平成23年第4回定例会 p71、72」(9月9日)を見てください。図書館で見ることができます。)

上記、平成23年9月議会の4ヶ月後市民の強い要望により、『糸島市立図書館サービス基本計画検討委員会』が設置(平成24年1月)され、25年8月に最後の委員会が開かれました。

その委員会でそれまで運行している移動図書館について、事務局の廃止案について、賛成、反対の意見があってまとまらず、両論を付帯意見とし付すことで決着。その直後に開かれた教育委員会で、移動図書館の廃止を決定して、『糸島市立図書館サービス基本計画』を策定(平成25年9月)。

この後、基本計画検討委員会の委員に、移動図書館廃止の廃止を決めて、基本計画を策定したことを知らせることもなかった。また、議員に『基本計画』を配布する際にも、付帯意見は配布しなかった。(「付帯意見はどうしたんですか」と後で聞いたら、「付帯意見は保管しています。必要ならば提出します」【糸島市議会会議録平成25年第5回定例会・12月12日、72p】

2.『望ましい基準』を定めていく、その取り組み方 ( 取り組み方が大事です。)

伊万里市では
 まず、図書館長の諮問機関である図書館協議会に諮問する。
 図書館協議会では、綿密な調査と熱心な協議の上、答申。

・そのやり方(進め方) その手順の確かさに感銘を受けます。
 ①『公立図書館の設置及び運営上望ましい基準活用の手引き』(日本図書館協会 
  2001年刊、『望ましい基準』を各図書館で策定する際の、当時、最良のテキスト
  を入手して)指標項目の決定の参考とし、

 ②もっとも重要な「目標数値」(数値目標)の検討に当たっては
 「伊万里市と同規模の人口(人口8万人未満)をもつ市立図書館の中で貸出点数が全国
 で上位15館の図書館(それは人口同規模で貸出上位10%の図書館)に、平成14年度の
 貸出実績等の状況をアンケートし(内回答12館)、」

 ③「その平均値と、伊万里市民図書館の平成14年度の貸出等の実績を参考にした。貸出
  上位15館は『図書館年鑑2002』(日本図書館協会2002年刊)の統計結果を基にして
  いる。

ここで、伊万里市民図書館の図書館協議会で「伊万里市民図書館の目標値」を考え、検討しようとした最初に、『図書館年鑑』を活用したことに注目したい

※『図書館年鑑』は『日本の図書館』とともに毎年、日本図書館協会から刊行され、日本
の図書館の現況を知る上で不可欠の資料ですが、特に『年鑑』には図書館統計とともに、
「ブロック別図書館概況」「館種別図書館概況」(公共図書館だけではなく各種図書館)「問題別図書館概況」「記録でみる図書館概況」(各地の図書館の動きや研究集会など)等の他、

図書館関係資料」では、「図書館等に関する国の施策に関わる資料、図書館運営の改善に関する資料、図書館づくりへの住民の要望・意見」等々が掲載されていて、行政や図書館の現場だけではなく、よりよい図書館づくりに取り組む住民にとっても重要で役立つ資料が載っていて、どの図書館でも所蔵してほしい資料です。

※糸島市立図書館での『図書館年鑑』の所蔵は、2001年、2003年、2004年、2011年の4冊のみで、2012年からは購入されていません。

『図書館年鑑』には、各図書館の運営の参考、手引きとなる、各地の図書館の活動や住民の声が載っていて、その所蔵の有無(それを実際にどのように活用しているか)は、その図書館の現時点での図書館の運営の在りようを照らし出す鏡の一つとも言えるのではないかと考えます。

『目標値』に対する捉え方      が重要です。

④「この数値(数値目標)は、「望ましい基準1.総則(3)図書館サービスの計画的
 実施及び自己評価等にもある通り、数値目標の達成に向けて計画的に努力するためのも
 のでありなおかつ、各年度のサービス状況について、自己点検、自己評価を行い、そ
 の結果を住民に公表するためのものである。

なお、上記の目標値は、平成20年度までとし、期間内に合併協議会等等の結果がでたら、それを踏まえ、再検討する。

(ここには、『望ましい基準』の基本となる考え方をとりいれ、伊万里市民図書の状況を踏まえて策定した『目標値』を、何のために策定したか(数値目標の成に向けて計画的に努力するためのもの)が明確に語られています。 以後、「としょかん通信」の初夏号で、毎年「その結果」が公表されています。)

添付資料【5】「伊万里市民図書館の望ましい基準」 平成20年度
 市民への公表に当たり、次のように書かれています。

市民の皆さんが満足されるサービスをしていくこと、それが「図書館のめざすもの」です。その実現のために昨年度、図書館協議会の委員さんと協議し、情報基盤としての市民の知的インフラとしての図書館のあり方などを盛り込んだ「伊万里市民図書館の望ましい運営と数値基準」を策定しました。平成16年度の実績と比べて、どしどしご意見をお寄せください。これからもより良いサービスに努めていきたいと考えております。」

添付資料【6】 平成28年度 活動報告 
伊万里市民図書館 「としょかん通信」 平成29年初夏号
【参考】
 伊万里市民図書館 としょかん通信 平成30年初夏号(第203号) 1P

 同上 2P   「平成29年度 活動報告」

 同上 3P   「伊万里市民図書館の望ましい基準(目標値)との比較」平成29年度

添付資料【7】 伊万里市民図書館の望ましい基準(目標値)との比較」平成28年度 
 伊万里市民図書館 「としょかん通信」 平成29年初夏号
【参考】
 伊万里市民図書館 としょかん通信 平成30年初夏号(第203号) 1P
 同上 2P
 同上 3P 「伊万里市民図書館の望ましい基準(目標値)との比較」

※ 1p・・・「としょかん通信」見出し `注目を集める移動図書館「ぶっくん」
   九大生が卒業論文で伊万里市民図書館の移動図書館をとりあげる。論文はファイル
   されて図書館で借りられます。
  2p・・・平成29年度の図書館の活動報告 イラスト入りで分かりやすく説明。
  3p・・・伊万里市民図書館の望ましい基準値(目標値)と実績を比較して、達成率
   を表示。課題が何かを明確にしている。
   1.施設 2.職員 3.資料 4.提供 に分けて18の指標(目標)を定めてい
   る。

※注目されるのは、これらの望ましい基準(指標と数値目標)の決め方である。
図書館長の諮問機関である図書館協議会に館長が諮問し、協議会では丁寧で綿密な調査
した上で協議し図書館長に答申している。

糸島市立図書館では目標とする指標は①蔵書数 ②貸出点数 ③利用者の満足度の3つのみである。伊万里市民図書館の18の指標と較べていただきたい。

添付資料【8】「糸島市の学校図書館の図書費及び予算措置率の推移(平成19~29年)

いとしま としょかん しんぶん 第1号  3p

平成19~29年の合併前(平成19~21年)の糸島地区(前原市,志摩町、二丈町)と合併後(平成22~29年)の糸島市の予算措置率の図表を『いとしま としょかん しんぶん』に掲載していますが、合併前の3年間の前原市、志摩町、二丈町の予算措置立の明細は次の通りです。

     糸島地区   前原市   志摩町   二丈町
平成19  【53.2】%  52.3    55.2   54.5
  20  【47.3】   43     55.4    57
  21  【52.4】   43     55.8   ※97.6
     糸島市
  22   63.7
  23   43.1

  24   32.5
  25   33
  26   41.9

  27   45.5
  28   43.8
  29   29.4 

合併前の3年間の糸島地区の予算措置率は40~50%と極めて低い措置率となっていますが、その中で注目されるのは、二丈町の動きです。平成19、20年50%台の措置率が21
年は4割り増しの97.6%になっています。なぜ丈町だけで、このようなことが起きたのか。

その契機となったと思われるのが、二丈町議会で波多江一正議員により、繰り返し行われた学校図書館の整備、充実に関しての一般質問、特に「学校図書整備5カ年計画」や二丈町での予算措置率をめぐっての論議です。
(波多江氏の上記の一般質問は平成20年3月、6月、12月、平成21年3月議会において行われた。)

合併して糸島市となって最初の議会である平成22(2010)年3月議会で、波多江氏は、市立図書館については、「糸島市図書館基本構想(基本計画)策定委員会の立ち上げについ
て」「二丈、志摩図書館の開設準備室設置の必要性について」等質問。

学校図書館については、「「新5カ年計画」や予算措置率等について質問し、以降の議会においても、学校図書館の整備に関する質問と論議を続けましたが、糸島市においては予算措置率は低い状態のまま、平成29年には30%を下回る状態となっています。
   
   いとしま としょかんしんぶん 第1号 3p.

添付資料【9】「平成19年度 福岡県内学校図書館図書購入費(予算措置率)順位表」

全国の自治体で学校図書館の図書費として全額を予算措置しない自治体が多かったことから、平成19年度の全自治体の予算措置率を市町村名をあげて文部科学省が公表しました。予算化を促すためです。

平成19年度の予算措置率 全国平均78%  福岡県97%  糸島地区53%。
同年度の福岡県内の状況をみると、69市町村中、予算措置率第1位の福津市が211.8%
に、第2位の東峰村171.6%から22位の嘉麻町の101.2%まで100%をこえ市町村が続いています。

合併前の志摩町は69市町村中59位の55.2%、二丈町が60位で54.5%、前原市が62の52.3%と、いずれも50%台と県内でも、とりわけ低い位置にまとまっていました。

【参考】 「いとしま としょかん しんぶん」 第1号 2p~3p
 3p 「糸島市 学校図書館予算措置率」 平成19~29年

 いとしま としょかんしんぶん 第1号   

                                   以上

         




 

 

 

2 件のコメント:

  1. 登別図書館の綿貫です。
    先日は、当地の地震被害についてご心配の電話をくださり、ありがとうございました。
    久しぶりに才津原さんとお話ができ、またこちらを気遣ってくださっていたことを知り、とても感激しました。
    才津原さんがこのようなブログを始められたのは知りませんでした。
    早速おじゃまいたしました。これからじっくりと拝読させていただきます。
    今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

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    返信
    1. ブログを始めて、初めて頂いたコメント第一信、ありがとうございます。第一信のコメントが綿貫さんからと知り有り難くうれしい限りです。返信の仕方がわからず、何度も送信したかと思います。驚かせてごめんなさい。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。

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