2018年11月15日木曜日

福岡市長選挙立候補者からの 公開質問状の回答です。「図書館を楽しむ」市民ネットワーク・福岡 No.13

それぞれの候補者の選挙事務所に11月2日に直接届けていました 公開質問状の回答が寄せられました。この度、期日までに回答をいただいたのは、神谷貴行候補お一人で、高島宗一郎候補からの回答を、期日後2日間待ちましたが、まだ届いておりません。投票日の日程が迫っているため、現在までに回答をいただいた神谷貴行候補の回答のみの掲載となっています。高島宗一郎候補からの回答につきましては、届き次第公表させていただきます。
〈「図書館を楽しむ」市民ネットワーク・福岡〉2018.11.16

公開質問状のデータはここをクリックしてください。

資料1 政令指定都市、貸出密度(市民1人当たり貸出点数)順位表 2016(平成28)年度
 資料2 福岡県内公立図書館貸出順位表(人口1人当たり) 2016(平成28)年度
  資料3 福岡市立図書館と北九州市立図書館との比較 
      2006(平成18)年~2016(平成28)年

〈回答は氏名の五十音順、敬称は略させていただきました。〉
〈回答は該当する数字に○をしてください。〉

問1.市民が「いつでも」「どこでも」「だれでも」「なんでも」利用できる図書館を図書館運営の指針、図書館の目標として、日本で最初に掲げたのは東京都にある日野市立図書館です。1965年のことです。日本の公立図書館で初めて、「リクエストサービス」が始められたのも日野市立図書館によってですが、以後、「いつでも」「どこでも」「だれでも」「なんでも」は全国各地の図書館の目指すべき目標となりました。

(「いつでも」は24時間、図書館が開いているということではありません。求める本を「だれでも」「なんでも」借りることができれば、図書館で長時間過ごせない人も、家や通勤途上などで、「いつでも」自由に利用できるということです。)

 私たちは福岡市の図書館においても、市民が「いつでも」「どこでも」「だれでも」
「なんでも」利用できる図書館を、図書館運営の指針、目標とすることが肝要なことだと考えていますが、このことについてどのようにお考えですか。

  そのようには考えない。理由) ②同じ考えである。 ③その他(   ) 

神谷 貴行  ②同じ考えです。

高島 宗一郎 期日までに回答なし。  

                         
問2.図書館が市民にどれだけ利用されているかを表す基本的な指標が「人口1人当たり貸出点数」(以下、「貸出密度」という。)で、2016(平成28)年度の福岡市立図書館は、市民1人当たり2.8点でした。(『日本の図書館2017』日本図書館協会、以下、統計の数値は同書による。)

この数値は政令指定都市20市中、20位と最下位であり、(第1位は人口127万人のさいたま市の8.0点で福岡市の約3倍)、福岡県内52館の図書館の中では49位と、極めて利用度が低い状態が、1976年の福岡市の図書館の開館以来40年をこえる長きにわたって続いています。(福岡県内の第1位は水巻町の13.7点で福岡市の約5倍の貸出)

2006年に文部科学省の「これからの図書館の在り方検討協力者会議」が作成した「望ましい基準」の「数値目標例」を参考に、日本図書館協会が毎年公表している「目標基準例」では、人口「30万人~」の貸出密度は8.9点で、それを基準にすると福岡市の到達度は31%です。
このような実態にたいしてどのようにお考えですか。

     特に対応を考えない。(理由)
     非常に低い利用度と考えられるので政策的対応(実態を把握し計画を立てての対応)が
 必要だと考える。
     その他(                  )


神谷 貴行   ②必要だと考えます。

高島 宗一郎  期日までに回答なし。

  
問3.福岡市の図書館の利用度が、政令指定都市の中でも最下位(あるいは最下位に準ずる状態)が長く続いていますが、その主な理由は何だと考えますか。

 ①市民の読書に対する関心があまり高くないから。    
②図書館の数があまりに少なく、移動図書館も運行していないから。
③その他(                            )   

神谷 貴行 ②図書館の数があまりに少なく、移動図書
 館も運行していないからです。

高島 宗一郎 期日までに回答なし。


問4.「図書館の健全な発展に資することを目的」に、「図書館法」に基づき策定、公示された『図書館の設置及び運営上の望ましい基準』では、先に述べたように、図書館「設置の基本」で、「住民に対して適切な図書館サービスを行うことができるよう、住民の生活圏、利用圏を十分に考慮し」「全域サービス網の整備に努めるものとする。

  「公立図書館の設置に当たっては、サービス対象地域の人口分布と人口構成、面積、地形、交通網等を勘案して、適切な位置及び必要な図書館施設の床面積、蔵書収蔵能力、職員数等を確保するよう努めるものとする。」とあります。
  まさに、この基準に基づいた取り組みが迅速に行われる必要があると考えますが、ど
  のようにお考えですか。(住民の生活圏、利用圏に全域サービス網を整備することについて)

     そのようには考えない。(理由)                    
     福岡市の図書館の現状、またこれまでのサービスの在りようを考えると、基準で示された取り組みが早急に必要である。
③その他(                              )

神谷 貴行   ②早急に必要です。

高島 宗一郎  期日までに回答なし。


問5.『望ましい基準』では、また、「運営の基本」で①「図書館の事業の実施等に関する基本的な運営方針を策定し公表するよう努める」こと、②「基本的運営方針を踏まえ、図書館サービスその他図書館の運営に関する適切な指標を選定し、これらに係る目標を設定するとともに、事業年度ごとに、当該事業年度の事業計画を策定し、公表するよう努めるものとする。」③「基本的運営方針並びに前項の指標、目標及び事業計画の策定にあたっては利用者及び住民の要望ならびに社会の要請に十分留意するものとする。」と述べられています。

2001年(平成13年)に『望ましい基準』が公示されてから17年がたちましたが、この間、図書館の対応は大きく分かれました。迅速に『望ましい基準』に則って取り組む図書館と、そうでない図書館に。福岡市の図書館での力をつくしての取り組みが必要だと考えますが、どのようにお考えですか

     そのようには考えない。(理由)
     同じ考えである。早急な取り組みが必要である 
   ③その他(                               )


  神谷 貴行 ②同じ考えです。早急な取り組みが必
  要です。

  高島 宗一郎 期日までに回答なし。


問6『福岡市基本構想』、『第9次福岡市基本計画』(2022年度、平成32度までの10年間の計画)には、「生涯学習の拠点」施設とされる図書館の計画はありません。また、2014年、平成26年に策定され、2023年度までの10年間の計画である『福岡市総合図書館新ビジョン』においても、「図書館設置の基本」である「市民の生活圏、利用圏に図書館をつくる全域サービス網の整備」については計画がありません。
  住民の生活圏、中学校区に図書館を考えるとき、市の長期的な計画の中に組み入れていくことが欠かせません。このことについてどのようにお考えですか。

     そのようには考えない。(理由)
                                
 ②図書館の重要性に鑑み、財政的な裏付けをもった市の長期計画に入れていくことが必要である。 
 ③その他(                              ) 

 神谷 貴行   ②必要です。
 
 高島 宗一郎  期日までに回答なし。


問7.職員体制について。資料3で、2006年、平成18年から2016年、平成28年までの10年間の福岡市と北九州市の図書館を統計でみると、特に職員の項で、専任職員が46人から32人に14人の減に対し、北九州市では20人から37人と17人の増となっています。専任職員のうち専門職員である司書については、福岡市で、11人から4人へと7人の減(平成30年度はさらに1人減って3人となっています。)これに対して北九州市では2人から、22人と20人の増となっています。

 また、2007年、平成19年から2017年、平成29年までの12年間で福岡市総合図書館の館長は9人と短い期間で変わっています。福岡市の図書館のこれからを考え、長期的な図書館計画を立てていくためには、図書館長をはじめ、専門的力量をもち経験を積んだ専門職員(司書)の体制整備が不可欠だと考えます。人口150万人を超える大きな市で、専門職員が3人というのは驚くべき状態だと考えます。職員体制の整備と充実が早急に取り組むべき課題であると考えますが、どのようにお考えですか。

     そのように考えないない。  
(理由                               )
     同じ考えである。
 ③その他(                              )

 神谷 貴行   ②同じ考えです。

 高島 宗一郎  期日までに回答なし。


問8.東図書館への指定管理者の導入について。福岡市では2016年、平成28年度から、
  分館である東図書館で指定管理者を導入されました。2007年に指定管理者を導入し、2019年から市直営に戻すことを決めた茨城県守谷市立図書館の事例でも見られるように、図書館への指定管理者導入については、各地で、その弊害、問題が指摘されています。私たちは特につぎの2つの点からその導入に反対の考えです。

 ①指定管理者の導入は、市民が「いつでも」」「どこでも」「だれでも」「なんでも」利用する図書館の実現という、すべての市民への図書館サービスを行う責務を放棄するものだと考えます。指定管理者では、このような図書館はできません。

 ②市民にとって役に立つサービスを手渡すのは、経験をつみ、市民と資料を結びつけるために専門的力量を持続して培っていく専門職員です。現在、福岡市の図書館の分館は、東図書館を除きすべて非正規職員である、司書の資格をもった嘱託職員や臨時職員によって行われており、その職員たちの日頃の熱心な研鑽によって、福岡市の図書館サービスが維持されていることは、利用者として、私たちが常日頃、感じているところです。

  指定管理者はおおむね5年の契約で、司書として継続して働くことが保障されていない制度です。福岡市で非正規職員が専門職員として培ってきたその経験の蓄積は図書館を利用する市民の財産でもあります。安易にそれを投げ捨てることは、図書館が市民にとって何であるのか、専門職員はどのような働きをしているのかについて、ほんとうに学ばれているのか、その施策を進める人の見識が問われる事態であるとも考えるものです。指定管理者導入について、どのようにお考えですか。


     導入に賛成である。(理由)
     同じ考えである。今後、それが広がることをなくしていくことを重要である。
③その他(                               )

神谷 貴行   ②同じ考えです。

高島 宗一郎  期日までに回答なし。

神谷氏の回答には以下の追記がありました。

御回答は以上です。
ご指摘の通り、福岡市の図書館行政は大変貧弱です。私が市長になれば、予算を
増やして総合図書館及び分館等の蔵書充実を図ります。地域による格差を是正
するため、図書館の増設を急ぎ、当面「移動図書館」(仮称)を実施します。

 また、司書は正規職員として増員します。福岡市は図書館に指定管理者制度を
導入し、運営への民間営利企業の参入を進めていますが、図書館を営利追求の
場に変質させるものであり、これを改め、直営に戻します。

 私は、東区にいた頃は県立図書館、西区に引っ越してからは西部図書館、職場
では議会図書室に頻繁に出入りし利用しています。特に議会図書室の利用は、
福岡市議会で一番(または福岡市聴者内で一番)だと自負しています。それく
らい私にとって図書館は身近で不可欠なインフラです。今回の公約作成にあた
っても図書館・議会図書室をかなり利用しました。また自分の育成過程におい
ても学校図書室・市の図書館は人生の多くを過ごしてきた場所でした。
NO 図書館、NO LIFEといっても過言ではありません。

以上。
 



                     















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