2018年11月18日日曜日

No.15 職員(体制)はひどいですね。一番驚いたのは ・・福岡市長選挙・公開質問状を見て 

〈「図書館を楽しむ」市民ネットワーク・福岡〉の会が、福岡市長選挙に立候補者に提出した『図書館砂漠のまち福岡市を 図書館のあるまちに 福岡市立図書館のこれからにつての公開質問状』をネットで公開してから、質問状をみての感想や意見が幾人もの方から寄せられている。

市民がどれだけ図書館を利用しているか、利用できているか。(本・資料の貸出は)

・福岡市民の利用(度)がこんなにも低いんですね。この状態が何十年も続いていると
 知ってほんとうに驚きました。

・政令指定都市(20市)の中で最低って、初めて知った。市長や議員は知っているのだ
 ろうか。

・このような状態を市長は知っているのか、こんな状態に対して市長はどのように考えて
 いるか、市長の考えを聞きたい。

・どうして、自分や家族が普段、図書館を利用していないか、資料を見てよくわかった。
 近くに図書館がないからだった。家に車はないし、図書館までの時間と交通費を考えた
 ら、とても気軽に行けない。

・歩いて、あるいは自転車で行けるところに図書館がほしい。子どもやお年寄りや、車の
 運転ができない人が、身近にたくさんいて、図書館を利用したくても利用できない人が
 たくさんいることを市長や行政は知っているのだろうか。

・車椅子で生活していたり、病院に入院していたり、図書館の利用が難しい状態にある人
 も、あたり前のこととして、図書館が利用できる、そんな当たり前の図書館であってほ
 しい。

・まず移動図書館を走らせてほしい。分館の計画づくりに早くとりかかってもらいたい。

・福岡市の市民の利用度が指定都市の中で最低で、その状態が何十年も続いている一番の
 理由は、図書館の数が圧倒的に少なくて、移動図書館も走っていないからだということ
 がよくわかった。それは図書館を日常、利用できない地域が、福岡市にはたくさんある
 ということ、しかもこれまで、そのような地域をなくしていくための市の取り組みが
 計画的に行われてこなかったということですね。なんということでしょう。

福岡市では住む地域によって、図書館のサービスをうける内容に非常に大きな格差が
 あり、その格差をなくすための取り組みが十分行われてこなかったことが理解できた。
 市民はすべて同じ税金を払っているのに。市民のだれもが、自分が必要とする本や資料
 を図書館で手にいれて、等しく学ぶことを保障されるための税金であるのに。いったい
 何に税金を使っているのだろう。図書館が歩いて10分のところにあるように、図書館を
 作っていった市では、市の予算の1%以上を図書館の予算にあてているとのことだけど、
 福岡市はいったいどれだけの予算を図書館にあてているのだろう。それを知りたい
 す。

〈「図書館を楽しむ」市民ネットワーク・福岡〉の会のチラシより「図書館の風」No.11 をみてください】     

福岡市は図書館砂漠・・・市民の身近に図書館がない

・市民1人当たり1年間の貸出冊数(貸出密度)2.8冊 (平成28年度)
 政令指定都市20市の中で最下位(第1位 さいたま市8.0冊),   福岡県内52館の中で49位(県内第1位 水巻町13.7冊)30年をこえて極めて利用度が低い状態が続いています。
※人口30万人以上で望ましい目標値8.9 冊(日本図書館協会)

公開質問状に添付された資料

資料1  政令指定都市 貸出密度(市民1人当たり貸出点数)順位表 2016(平成28)年度

 資料2  福岡県内公立図書館貸出順位表〈人口1人当たり) 

資料3  福岡市立図書館と北九州市立図書館との比較 
     2006(平成18)年~2016(平成28)年

・職員の体制はひどいですね。びっくりしました。
 こんな職員体制だから、東図書館の指定管理者導入をして、本来の行政の責任を投げ捨てて、民間に丸投げするのですね。

・一番驚いたのは、福岡市とさいたま市の専任職員の比較!
32対179
福岡市(人口150万人)専任職員32人に対し、さいたま市(人口127万人)専任職員179人で福岡市の約6倍。(いずれも、平成28年度)

そして、もっと驚いたのが、専任職員のうちの、専門職員である司書の人数。
4対111
福岡市4人に対し、さいたま市111人で、福岡市の約28倍!

しかも平成30年度の福岡市の司書は、4人から1人減の3人で、その3人の図書館での配置が、【文学・文書課】に2人(この課で実際にやっている仕事から言えば2人では少ないのではないかと考えられる。)、市民への図書館サービスの本体部分を担当する【図書サービス課】に1人。

1対111
人口150万人の大きな都市で、図書館サービスの本体部門を担当する専門職員が、たったの1人。人口が福岡市より23万人も少ないさいたま市の111人と比べることすら、おかしく思えます。専門職員の対比、比較が100倍をこえる、あるいは100分の1以下というのは、比較以前の問題ではないかと思います。

・このような専門職員の体制(たった1人の専門職員)では、福岡市においては、市の職員の中に、「市民にとって図書館はなんであるか」「図書館とは、だれのために、何をするところか」を市長に向かって説明する職員を望むことは難しいと思いました。

・行政組織のなかで、専門的力を発揮して、そのことを説明し、予算や職員を確保し、すべての市民への図書館サービスの態勢をつくることに力をつくす専門職員の配置が急務ですね。まず人から。人の配置から。




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