2024年4月27日土曜日

松下竜一の本(出前の本の話・5月) No.126

JR前原駅から歩いて10分の所にある旧前原商店街の一郭にあるブックカフェ「ノドカフェ」での5月の 出前の本の話のご案内です。

2024年3月30日土曜日

3月の本の出前  No.125

3月の「本の出前」のご案内 1.マルシェ会場にて (今回は初出店のお店がいろいろ)   ・日時 3月30日(土)11時~夕方   ・場所 「うみかえる」 糸島市二丈深江海水浴場入口   ☆16時20分から45分間くらい、ヨガ    ヨガスタジオよが凪のゆみさんと。参加500円くらい。     うみかえるの裏の深江海岸浜辺で。   ※能登半島チャリティー蚤の市も開催(自転車、着物、本・・・などの出品も)   ★1日だけのマルシェが開かれ色んな出店が。   ☆将棋道場 11時∼14時半(うみかえるの庭で。松浦さんに勝ったら団子とか。   ☆komorebi sweets,坂田たみちゃんのインタビュー(うみかえるのどこかで。     「人気のお菓子屋さん、ってどうやってできたんでしょうね?」       会場に来た人も質問を‼   ☆「和限」(今年、発芽酵素玄米の食事処を開店)の中山和子さんの初出店。     ・発芽酵素玄米のおにぎりと味噌だまのスープ。300円です。   ☆30日の朝についた餅の販売(米農家、子育て中のぐーさん)     ・間に合えば、無農薬米の自家製緑米玄米餅やよもぎ餅も。   ☆「みぃちゃんコーヒー」(tetocotoのこどもたちが立ちあげた挽きたてのコーヒー)   ★風信子ヒアシンス文庫より1日限りの本の出前―2階です。 2.ブックカフェ「ノドカフェ」にて   ・期間 : 3月8日(金)~5月1日(水)   ・場所 : ノドカフェ(糸島市前原中央3丁目18-18、2F)   ・内容 : 「農に関わる本」  「農に関わる本の話」   ・3月8日(金)11:00~12:00   今回は福岡市内から2名の参加があり、2時間の時間となりました。   葉書、フ16ェイスブック、ラインで直前に以下のお知らせ   農に関わる本の出前とお話  出前の本の話 3月  3月と4月、ノドカフェへの出前の本は、「農に関わる本」 です。「田んぼや畑は先祖からの預かりもんであり、自分のも んであって自分のもんじゃなか。未来永劫にリレーされるべ きものなんだ」「農の原理は循((環であって、成長じゃない。百 姓ってのは借金さえしなければ成長しなくても生きていける んです」、「佐賀県唐津市で、生涯を一百姓として生きてきた 山下惣一」、「井上ひさし氏が山形県川西町に拓いた遅筆堂文庫 による「生活者の視点から農業を学ぶ生活者大学校」の教頭(校 長は井上ひさし)を長く務めた山下惣一さんの追悼の小さな棚や、 「野の学問」を構想し「百姓宣言」の糸島二丈在の宇根豊の本、 徳野雅人、前田俊彦(百姓は※をつくらず田をつくる)、そして 自然農に関わる本など。 小さな場での出前の本のお話会にようこそ。 (連絡なしで、当日直接お出でいただいて大丈夫です) ★連絡先―才津原

2024年2月29日木曜日

「空白の天気図」・・・広島へ No.124

2月19日と20日、広島市に出かけた。叔母から被爆時前からの話を聞くことと、 平和祈念館の企画展を見るためだった。国立広島原爆死没者追悼平和祈念館では、 企画展「空白の天気図―気象台員たちのヒロシマ―」を2023年3月15日から2024年 2月29日まで1年間にわたって行っていた。私がこの企画展を知ったのは今年の1月 半ばを過ぎてからのことだった。 「空白の天気図」は柳田邦男さんの著作のタイトルだ。49年前の1975(昭和50年)に新潮社 から出版されている。1936(昭和10)年、栃木生まれの柳田氏は1960(昭和35)年春NHKの取材 記者として広島赴任を命ぜられ、それから3年3カ月広島に勤務し、主に原爆報道を中心に報道の 仕事に携わっている。東京では気象や災害問題を主要なテーマとし、そのため気象庁に出入りす る機会が多かった。そして1967(昭和42)年7月、西日本各地を襲い、佐世保、呉、神戸などに 300人以上の犠牲者をだした「西日本豪雨」に出会う。とりわけ呉では600か所以上で山崩れや崖 崩れが発生し、死者は88人に上った。 「この災害を調べるうちに、呉では昭和二十年の枕崎台風で死者行方不明千人を越える大災害が 起こっていることを知った。しかも枕崎台風は、呉のみならず広島県下に未曽有の惨禍をもたら したこと、災害の規模が大きくなったのは、県の中枢である広島市が原爆で壊滅した直後で、 防災機関の機能が麻痺していたためであること、などの事実も知ることが出来た。私の広島時代 の取材は、あまりにも「八月六日」のことにばかり目を向けていたため、「九月十七日」のこと など思いも及ばなかったのであった。気象庁に保存されている中央気象台の「枕崎・阿久根颱風 調査報告」を読んだのは、この「西日本豪雨」がきっかけだったのだが、それを読んではじめて、 「戦争が終わったと思ったら今度は台風じゃった。あの台風はすごかった。石は飛ぶし、宮島の 厳島神社の回廊が高潮で浮き上がったのじゃからのぉ。」 と、かつて広島の老記者から聞いるかのsらた話が、私にとってもようやく現実感をもってよみ がえってきたのだった。このとき私の胸の中に、漠とした形ではあったが、広島について書くべ きものの構想が生まれた。」    それから取材と調査が始まる。1974(昭和49)年夏には、「私は本書を含めて書きたいものがあ まりにもたまり過ぎたため、NHKを辞めて執筆に専念することに」し、翌年の1975(昭和50) 年9月に刊行されている。枕崎台風のことを知るきっかけとなった1967年の「西日本豪雨」から7 年後のことだ。 本書の紹介については、稿をあらためてと考えているが、原爆投下の前後の広島の時空に、活字 をおう私自身が立ち会っているとも感じられる描写、その克明な記述に驚かされた。原爆で壊滅 した街の中でどのような一人ひとりの生と死があり、またその惨禍の地を襲った枕崎台風がどの ようなものであり、そこにまたどのような生と死があったか、その一人ひとりが眼前に立ち現れ てくるように思われた。 原爆死没者追悼平和祈念館では、今回の企画展にあたって、A4サイズのチラシ作っている。 「空白の天気図―気象台員たちのヒロシマ―」と太文字で記された表がわには 麦わら帽子をかぶり、立って櫓を両手にもつ男性(船頭)の横顔が紙面の右下に写っており、 左下には、茶色の戦闘帽をかぶり同色の作業服の上着を着た青年の後姿が映っている。 柳田著の「空白の天気図」では、その青年が渡し船の上で閃光にさらされ、濡れ鼠とも幽霊と もつかぬすさまじい形相で6人火傷を負いながらも、歩いて気象台のある江波山を上り、辿り着 いた本科生として、その後のあり様とともに詳細に描かれている。なお写真上に、副タイトル として「観測し続けた者たちの記録」と記されている。 チラシの裏側には、チラシの右側の上段には「元広島地方気象台の関係者たち」として6人の写 真が載っている。うち3人は職員であり、2人は気象技官養成所本科生(うち1人は気象台に定時 に出勤していて、閃光のあと、顔から足先まで身体の右側一面に無数のガラス片が刺さりひど い出血、重症)、一人は重症を負った本科生の姉。 チラシの右側、下段には「迷彩を施された広島地方気象台」の写真。 そして、チラシの左側には、この度の企画展の趣旨が次のように記載されている。 「空白の天気図―気象台員たちのヒロシマ― 1945年8月6日、原爆は広島市に甚大な被害 をもたらしました。爆心地の南方3.7km に位置する広島地方気象台でも、爆心に面 した窓ガラスは割れ、職員の中には重症を 負うものが少なくありませんでした。 その状況下でも、「気象観測を担う者は、現象 についての時間的な変化を絶えず記録しな ければならない」と、最新の気象データを 中央気象台に伝えるため、3名の若手 台員が市の中心に向かいました。しかし、 そこで彼らがした目にはしたのは、まさに地獄絵図 と呼べるものでした。 さらに、被爆後わずか1か月後に広島を襲っ た枕崎台風は原爆被害を一層深刻なものにし ました。気象台員たちはこの二重災害の被害 を後世に教訓として伝えようと、現地へ出向 いて一人ひとり詳細な聞き取り調査を行い、 貴重な調査報告書にまとめました。 今回の企画展では、観測者の視点から記録 された被爆体験記をもとに被爆の実相を明ら かにします。」 ☆この度の企画展の会場で放映されたビデオが祈念館のホームページで見ることができます。  ぜひご覧ください。 国立広島原爆死没者追討平和祈念館 TEL:082ー543-6273  FAX:082ー543ー6273 ホームページURL:https://www.hiro-tsuitokinenkan.go.jp/ 〒730―0811 広島市中区中島町1-6

2024年1月19日金曜日

出前の本の話、ご案内 No.123

新しい年のはじまり、どのようにお過ごしでしょうか。 1月1日、賀状をだしおわり、午後になって新年の挨拶をネットでと、日めくりの「いとしま暦」(1月1日)を送信した 直後に、甥っ子からメールが届いた。「石川県で地震が・・・」、17時まじかの時間だった。テレビをつけると津波に 襲われた能登の状況が画面にでて言葉を失う。珠洲市(坂本菜の花さんの本でゆかりの地)や輪島の名前がとびこんで くる。地震が起きた16時10分から1時間近く、そのことを知らずに新年のあいさつなどのやりとりをしていた。そして 翌日には、たまたまテレビのニュースを見ている時に羽田飛行場での日航機の海上保安機との衝突事故が写しだされた。 1日、2日と、なんという年のはじまりだろう。 あの日から15日がたち、能登では道路の寸断が激しく、今朝16日の毎日新聞では6市町村がほぼ全域で断水。 (14日午後2時時点で9000戸停電、9市町で5万5千戸断水、輪島、珠洲、能登3市町の15地区で490人が孤立状態、 400戸の避難所に約2万人) 29年前、1995年1月17日早朝の阪神淡路大震災、13年前2011年3月11日16時過ぎの東北大震災のことが重ね合わせて、そ の当時、その地の幾人かと交わしたやりとりの事があらためて思いだされてもくる。被災の惨状にある能登と900キロ 離れた糸島の地での日常、身も心も定かならずの日々ですが〔その中の人、現し心あらむや〕、新しい年の事始めは、 「出前の本の話」です。 〈出前の本の話〉ご案内―生きるための図書館って何だろう― 2017年11月に顔店したブックカフェ「ノドカフェ」に、開店時から、自宅の「風信子ヒアシンス文庫」から本の出前を してきました。数十冊の本を2か月ごとに入れ替えて。 年はじめの1月、2月は「図書館の本いろいろ」と題して、図書館に関わる本やパンフレットなどが棚に並んで手にとっ ていただくのを待っています。 また出前した本について、その幾冊かを紹介する出前の本の話を行っています。当初、そのテーマを「まことの図書館 って何だろう」としていましたが、急きょ「生きるための図書館って何だろう」に変えました。子細は、出前の本の話 の場で。『生きるための図書館』竹内悊、『移動う図書館ひまわり号』前川恒雄、『図書館の明日をひらく』菅原峻、 『図書館づくり実践記』、『図書館猫デューイ』ヴィッキー・マイロン、そして、そして・・・。 図書館に関心のある人・ない(と思ってる)人・だれでも、そして、もっとよりよく図書館を使いたい、利用したいと 思っている人、小さな場での出前の本のお話会にようこそ。 日時:1月19日(土)11:00~12:00 場所:ノドカフェ(糸島市前原中央3丁目18-18、2F 連絡先:才津原哲弘 ;090-5045-2559 メール:itokazedayori@gmail.com www.kazedayori.jp  「図書館の風」